第199話 八章の登場人物

アンガス。


年配の秘書官。

グレンの代わりに、ティリーヒルへ赴任する。

経験豊富な秘書官であり、能力面の問題はない。

文句は言わないが「これって外交官の仕事じゃないのか?」と、自分の仕事を疑問に思っている。



コレット。


ブリジット母。

三百歳台半ばだが、見た目は二十代後半の美女。

同じ村のエルフには年齢がバレているが、他の村のエルフや人間相手にはまだまだいけると思っている。

それだけに、マチアスの「年増」発言に怒り心頭となっていた。

おはぎや大福などの和菓子作りが得意。



ユーグ。


ブリジットの父。

クロードがいるとはいえ、ブリジットが人間の街に住む事を心配している。

だが、娘が持ち帰るお土産の数々をありがたいと思ってもいた。

娘の稼ぎがいいので、ちょっと複雑な気持ちになっている。



メラニー。


クロードの母。

人間との交流が嫌いなのではなく、クロードが争い事に巻き込まれる事が嫌で人間との交流に反対している。

料理が好きなので、調理器具が買いやすくなった事は純粋に喜んでいた。

漬物にはこだわりがあり、たくあんを美味しく食べるアイザックに好印象を持っていた。



レオナール。


クロードの父であり、マチアスの息子でもある。

マチアスが人間に戦争の道具としていいように扱われているのを見て育った。

そのため、人間に対して不信感を抱いている。

クロードもアイザックにいいように利用されたりしないか心配している。



ミシェル。


マチアスの妻。

二百年前の種族間戦争において死亡。

強大な魔力を持っていたが、争い事に向いていない性格だったため、マットの先祖に殺される。

その際に呪いを掛けたが、子孫にまで呪いが受け継がれてしまっている事に心を痛めていた。

クロードのおかげで成仏する。



セリア。


ブリジットの友人。

仲はいいが「ブリジットだけいい思いしている」と少し嫉妬している。

とはいえ、本格的に足を引っ張ったりするほどではなく、ちょっとからかってやろう程度。

友人関係にひびが入るほどの嫉妬ではなかった。


ヘルムート。


ヴィルヘルム商会会長で、ザルツシュタットの代表的存在。

他のドワーフとは違い、比較的大人しめの性格をしている。

ジークハルトほど感情を表さないが、アイザックの持ち込む新商品に強い興味を持っている。

塩を舐めながら、蒸留酒をチビリチビリと飲むのが最近のささやかな楽しみ。


ザーラ。


ノイアイゼンの評議会議員。

若い頃はルドルフと恋仲だったが、物作りに対する姿勢の違いにより決別した。

年を取って議員として再会する頃には、お互いに丸くなっており「当時は若かったな」と意気投合する。

主婦目線で考えるので洗濯バサミなどに興味を持ち、ルドルフに同席させてほしいと頼んだ。

貴族のお坊ちゃんであるアイザックが、なぜ洗濯バサミやトングを思いついたのか不思議に思っている。

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