神の愛した男

PAULA0125

前書き



 荒野と砂漠は楽しみ、荒地は喜び、サフランのように花を咲かせる。

 左官に花を咲かせ、喜び喜んで歌う。

 レバノンの栄光と、カルメルやシャロンの威光をこれに賜るので、

 彼等は主の栄光。私達の神の威光を見る。

 弱った手を強め、よろめく膝をしっかりさせよ。

 心騒ぐ者達に言え。


「強くあれ、恐れるな。

 見よ、貴方方の神を。

 復讐が、神の報いが来る。

 神は来て、貴方方を救われる。」


 その時、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳は開けられる。

 その時、足萎えは鹿のように跳ね、唖の舌は喜び歌う。

 荒野に水が湧き出し、荒れ地に川が流れるからだ。

 焼けた地は沢となり、潤いのない地は水の湧く所となり、

 ジャッカルの伏した塒は、葦やパピルスの茂みとなる。


 ―――イザヤ書三十五章より。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る