終わりのカウンセラー

カレーパン

第1話 不思議な夢

「仕事疲れた〜」

「明日休みてぇ」


毎日毎日やりたくもない仕事をひたすらこなす日々

疲れとストレス、様々なものが重なって毎日も同じ言葉を繰り返す


「寝るか」


疲れで食欲もなく横になる


「学生に戻りた...」


声もまともに発する間もなく眠りにつく



「おい...」

「ん...」

「おい!」


どこからか声が聞こえる

ダンディーなマスターみたいな声


「声しぶ...」

「うるさいっ!」


そこには1匹のゴリラがいた


「なんでゴリラが」

「そんなことはどうでもいい」

「いやよくないだろ」


なんだこのゴリラ

てかなんだここ、夢の中か?


「なぁゴリラ」

「馴れ馴れしくゴリラと呼ぶな」

「ここはどこなんだ?夢の中か?」

「夢の中、ではあるのだが少し違う」

「違う?」


なんかゴリラと会話してるって変な感覚だな


「夢の中の方が理解しやすいので今は夢の中でいいだろう」


このゴリラ説明するのめんどくさくなったな


「そんなことよりお前、名は何という」

森崎光晴もりさき こうせいです」

「光晴か、お前転職してみないか?」

「転職?」


意味がわからない、ここ夢の中だろ?

どうして夢の中まで仕事の話なんか

てかなんでゴリラなんかにそんなこと


「ここ夢の中だろ?なんで転職なんか」

「やるのか?」

「まぁいいぜ、やれるもんならやってみな」

「今の仕事続けるくらいならゴリラの餌やりの方が楽だしな!」

「今の言葉忘れるでないぞ...」


その言葉を最後に目覚める

そして疲れた体を起こし体を伸ばす


「なんだったんだ今の」


なぜか夢のことをはっきりと覚えている、いつもは全く覚えていないのに


こういうのって変な夢ばっかり覚えてるよな


「メガネメガネっと...」


眼鏡をかけ周りを見渡す


「ここは...」

「どこだ!?」


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