第24話
ディラン殿下に呼び止められてテンションだだ下がりの私は気を持ち直して仕事に励む。
はぁ、後少しすると学院の卒業式だわ。
私は学院長の所へ飛び級の手続きをしに行った翌週、学院にレポートを出して合格を貰ったの。
一足先に卒業もしたし、卒業式も出なくても良いと思っていると、ファーム薬師長が最後だからと卒業パーティー用のドレスを用意してくれた。エスコート役も居ないのにとボヤいていると、同じ職場の薬師さん達は誰が行くかの取り合いとなっていたわ。結局、なんだかんだとナザル薬師(22)が他の薬師達の推薦でエスコート役となってくれたの。
薬師の皆に憐れまれたというより、私に付いて行くと何か楽しい事が起こるんじゃないかと期待しているみたい。
何にも起こる訳無い、とは思う…。
因みにナザル薬師もそうだけど、 ターナ薬師(25 )、レコルト薬師(23)も何処に隠れていたの?って言う位の隠れ美形なのよね。
聞いた話では小さな頃から女の人に追いかけられまくって嫌気が差し、ボサボサの髪の毛で顔を隠しているらしい。彼等は全くと言って良い程結婚に興味が無いのだとか。
何か仲間意識が芽生えそうな感じだわ。
私は卒業式までの間、しっかりと薬草園の手入れをこなして、薬師達の薬作りを見様見真似で少しずつ練習を始める事になった。
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