第2話 救世主は悪魔でした

何故を見開いたかわかるか?

死の瞬間を逃さないためだ。


『無様に死ね人間!』


そう言ってそいつが俺に爪を振りかぶった瞬間、


ぶぉぉぉぉん!


俺と奴の間に突如穴が開いた。


「『なんだぁ!?』」


俺と奴の声が重なった。


『我、正義の執行者、成』


そこから出てきたのは奴より数倍大きく強そうなナニカだった。


『我、正義の鉄槌を、貴様に、天誅を、齎す者成』


カタコトで喋る。


(こ、こえええ)


俺は恐怖した。


『ま、まさかお前は!正義の悪魔!通称ノーマルか!?』


ノーマルって弱そうだな。


『敵わねえ!逃げるしかねえ!』


奴は逃走しようとする。


『正義の、』


そう言いノーマルは腕を上げる。


『勝利』


腕を振り下ろす。

すると奴は突然半分に割れた。


『ぐふっ!なにが、起きた!?』


つ、強い!


そして奴の身体は消えていった

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