専属メイドさんたちに冒険者ライフをヌルゲーにされた話

鯵の閉まり

第一章 目覚めた僕

プロローグ

「ご主人様....ご主人様」


「..............」


ここは...........どこだろうか


意識のない魚みたいにぷかぷかとまるで光の届かない水中のような所に浮いているようだ

ここは海底なのかそれとも宇宙なのかわからない

まるで呪いの呪縛があるようなそんな感じで体が思うように動けない.....動けない


何も考えれない唯一出てくる言葉すら吐けない

思考回路も何かに遮られたように、ゆっくりとなにも考えられなくなっている。


「ご.....様....」

ある声が聞こえる

そして目を少しあけると僕に向かって一直線に光が届く、その光を浴びた僕は不思議にも暖かいと思った

暖かい....眩しい......懐かしい...

 

「ごしゅ...様....」

何回目かわからないけど何回も言われている

これは呼ばれているのだろうか、誰に?なんのために?

分からない分からないけど

段々と意識が覚醒していって思考回路がつなげることができた


次に手が動かすことができた

段々となにかから解放されるように自分についた何かが体から取れていくように呪縛が解けていく


「ご主人様!....」


そして僕のことを光が全てをおおいつくす


「ご主人様が目覚めましたよ!、セリア洋服を用意なさって!」


複数の人が焦り焦って足音をドンドンと立てている音が聞こえる。


僕は目を開ける


真っ先に見えたのは大理石のは天井

ここはのどこか大金持ちの、屋敷?

それでなぜ僕は、ここに?


僕は記憶が全くない。今はいつ、ここはどこなのか

唯一覚えてるのは僕がカズハという名前だけ


「ご主人様!お目覚めになられたのですね少々お待ちください只今用意してますので」


髪を背中まで伸ばした銀髪の綺麗な女性がいた。黒を基調としたメイド服を着ているからきっとメイドなんだろう。


そういえば僕って何歳だっけ


少し首を上げて、自分の体を見た

自分の足と胴体の長さからメイド服の女の人は自分より少し高いことがわかった。


なぜだろうか、メイドさんの見た目はもっと大人と思ってしまった。

自分はいつからこんなにも身長が高くなったんだろうか


「さぁーご主人様...お着替えの準備ができました。恐れ入りますがお手伝いさせていただきますね」


そう言いながら、僕に向かってメイドさんの両手が伸びてきた。

そもそも誰か分からないので心を許した覚えはないけど、何故か安心して手を伸ばした。


メイドさんは僕の腰あたりを探り服を上にあげる。手際がいいのかするっと抜けてしまった


「逞しい......です」


メイドさんが僕の胸をジーッと凝視してくる

綺麗で青空色のサファイアを宿しているような目がこちらをジロジロと見ている。

少し怖い

気のせいか、少しだけ息が荒い気がする。

それから白いヒラヒラな服を被せられた


次に下を脱がされていく

メイドさんが息を少し荒くしていた

「はぁ...はぁ...はぁ..」


すると勢いよく下げられ

何故か少しだけ恥ずかしくなった

こぅなんだろう、無性に隠したくなる。

隠そうと思ったころには、もう既にズボンは着させられていた。


それから笑顔で「はい、できましたよ主人様」と言って微笑んでいた。


「.........ご主人様?」

僕の返事を待っているのだろうか行き場のない様子でいた。


「ごめんなさいメイドさん........まだ名前を聞いていなかった」

ありがとうと言おうとするけど名前がわからなかったので聞いてみる


「はぁっ!私としたことが...名前を名乗るという大事なことを忘れるなんて...」


背を伸ばしてピシッとしていた身体がガクッと崩れ始めた。

床に手をついて、本当に悔しそうにしている。

名前言わないのってそんなにやばいことなのかと思ってしまう。


そして少ししたら立ち直ったメイドさんは気を取り直したのかスカートの裾を持ち少したくし上げて


「私はカズハ様の専属メイド及び、アイアと言います、不束者ですがどうぞおそばに仕えることをお許しください、如何様な御用でも何なりとお申し付けください」


行儀の良さに少しびっくりしてしまった。


屋敷はこのメイドさんアイアさんが買ったらしく大きくて10分くらい歩いてようやく一周できるくらいだろう

すなわちアイアさんがこの屋敷の持ち主ということだ。


屋敷内を全て探索するには1時間ぐらいかかりそうだ

 

アイアさん曰く僕はその時10歳だったらしいアイアさんは起きた時からご飯の時お風呂の時も寝る時も僕のそばから離れない

少し距離を置こうとすると

「ご主人様ぁ♡待ってください」

と言いながらテレポートみたいな魔法を使って僕の横にひっついてくる


ある日僕は初めて出かけたまぁ、お使いみたいなモノだけど

いつもお世話をしてもらっているので少しでも手伝えないかと思って何かできないかと言ってみたら


「いえ!ご主人様はただ私のそばにいてくれればそれでいいんです...そばにいててくれてさえいれば私はご主人様の全てをお世話いたしますなのでいつもの様にご寛いでもらっていいのですよ?」


けど僕が強く言うと外に出ることは許可してもらったけどアイアさんが着いてきた


「主人様とデートですぅ..はぁ顔がとても熱い...」

僕の手を握りながら片手で頬に手を当てている


アイアさんとの買い出しも無事終わったけど、荷物持たれてるんだけど、


嬉しそうに山になった食材を持っている

けどきちんと僕の手は離してくれない


僕もなにかお手伝いできればいいのだがと考えても無駄なのでどつやったら喜ばれるか考えることにしてみたりしたけどなにをしたらいいかとまた考えてしまう


「はぁ〜この手洗えませんね」

屋敷に着いたので手を離すと、まるで自分が求めたいたものが見つかったかの様な顔をしている

世話焼きのメイドさんとその下にいるアイアさんの部下のメイド

僕はこれから大丈夫かなぁ

と不思議に思いながら過ごすのだった














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