第6話「コンビニエンスストワ」

サカナのカナちゃんデス。

今日ワコンビニエンスストワにって魔入まいまシタ。

早速ヒト殺しと魔入まいりショウ。


「肉、肉、肉、人を体内に入れて肉体ー。肉、肉、肉、ヒトが人の肉を喰ったカラ肉体なンだよー」


カナちゃんデス。漢字の成り立ちとヤラを唄にしまシタ。

コンビニで買い物をしタイと思いマス。


「おい、ヒトカラくれよ」


「はい?ヒトカラしたいならカラオケに行ってください」


「カラオケにワ今度逝くカラさっさとーゲくれよ。ヒトの肉をアブラで揚げたヤツだよ」


「えっ!?」


「えっ、じゃねーよ。とっととくれよ。トリなんかイラねーからヒト揚げろ。おいそこの女、ヒト肉がねーカラお前の胸肉ヨコせ」


「え?あぎ!!えぎあああああ!!!」


ありゃらあ?

ヒトの胸肉ワ柔らかいんデスね。鷲掴みにしタラ簡単にチギれまシタ。キン肉質なトリの胸肉とワ大違いデス。


「おら、コレでカラーゲ作って五個二百円で売レよ」


「は、はひっ!」


「はひっ?気持ちワリー返事だな。ん?おい女、お前の胸肉もう一個あンじゃねーか。それもヨコせ」


「びぎいいいいいいい!!!」


本当、無駄に柔らかい胸肉デスね。デモ引きチギるのにチョウ度いいカタさデス。

デモこの胸肉、男にワ付いてないみたいデスが何故でショウかね?

チョット訊いてみまショウか。


「おい男、ナンでお前にワ胸肉が付いてネーんだよ?」


「はひっ!?あ、あの今唐揚げを作っ…うごげうっ!!」


「喰いモン作ってるトキに喋ンなよ。オメーのキタネー体液なんざ喰いたかネーんだよ。黙って作れゴミムシが」


「ごごご…おげう…」


「吐き出したらオメーの家族全員カラーゲにシテ喰わせるカラな?つかヒトってのワ金が大好きナンだろ?だったら黙って喰えよ。大好きなイチマンエンさつだぞ。ウメーか?」


「げえ…ふぐげ…」


「ソーカ、それナラもっと喰え」


うンうン、とても美味しいみたいデス。泣きながらイチマンエン殺を喰ってマス。

でも、五枚じゃ少ないデスかね?もう四五枚放り込んでみまショウ。

それにシテもマナーが悪い人デスね。いくらワタシから話しかけたとシテも料理中は口を開いてワいけまセンよね。


「おい女、オメーの財布出せよ。…おい!黙ってネーで返事シロ」


「あが…ごご…ごふあっ…」


ありゃらあ?

きたないデス…ケー攣して血を吐き出しまシタよ…せっかくずに胸肉を引きチギったのに死んでしまいまシタ。

仕方ないカラ財布ワ勝手に拝借しまショウ。


「……ハッセンエン?時化テンな。まア、四枚あるカラいイカ。おら、オカワリだぞ」


「おゅぶ…おげばっ!」


「ありゃらあ?…オメー、ワタシの話聞いてなかったノカ?おら、行くぞ。どこって?決まってンだろ?オメーのつがいガキがイルとこだよ。約束ドーリ、カラーゲにシテ喰わせて殺るよ」


「お、俺は独し…おぶぶ!!」


「うるせーカラ小銭でも喰ってロ」


バカな奴デスねえ。ワタシに隠しゴトなんて出来ナイのに。

ワタシは全部すべてのサカナのメで視たものが視えてるんデスよ?

サカナを斬り殺した瞬間もサカナを炙り殺したところも全部すべて視てキタんデスよ?

ヒトが何処に逝てなにシテるかなんて全部すべて知っていマス。

でワ、ワタシはそろ…オット、忘れるところでシタ。


「おい、そっちのお前。コイツの代わりにその女の肉捌いてカラーゲにシテおけ。内ゾーもノー味噌も全部使えよ。は?どうやって?手で引きチギるンだよ。五個二百円で全部売りキレるまで逃げンなよ?逃げたくても逃げランねーけどな。そうそう、残ったホネはオメーが喰えよ。…おら、さっさと逝くぞ」


でワ、ワタシはそろそろ次のヒトを殺しに魔入りマス。

また次の塲ショでアイまショウ。

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