第13話 戦争嫌いの女性騎士?
風の村『アルレシャ』風の通りが良く農作物が有名なその村に、布に包まれた棒状の物を持った多くの黒装束達が入ってきた。
村の人が何事かと警戒してみていると、先頭にいた黒装束の女性がフードを脱ぎ素顔を晒した。
その女性は笑顔でお辞儀した。
「うおッス『アルレシャ』の民たち。風の噂で聞きまして、風の村だけに。
ここにとある隕石が落ちてきたことがありません?」
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オリオンから騎士達に連絡が入った
「『アルレシャ』の周りを警戒していた者達からの連絡だ。
『
それを聞き騎士達は戦闘の準備をし、『アルレシャ』に向かった。
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「いやぁ、本当に感謝するよ村長さん」
水色の髪の女性は老婆から『
「いやいや、お前さん方も苦労しているんだね。こんな事でも役に立つならいくらでもするさ。」
「本当にありがとう。
それじゃあ、帰りましょうか。」
そう言って水色の髪の女性が来た道を帰ろうとした時
「そこまでだ、『
『ペテルギウス聖騎士団』が『アルレシャ』に到着した。
「性懲りも無く関係ない村の人を襲って、悪党共が!」
「全員叩きのめしてやるわ」
ケフェウスやベラトリクスのその言葉に村長が声を荒らげる
「なんなんだいお前ら!突然訪れてこの方達の邪魔をするってのかい!酷い人達だね!」
「そうだ!そうだ!」「悪人ども!」 「ひとでなし!」
村長の言葉に賛同して『アルレシャ』の村人達は『ペテルギウス聖騎士団』達を罵倒した。
「なんでアタシ達が悪者扱いされてんのよ」
「きっと、あいつらに騙されてるんだ。」
「酷い、村を襲うだけじゃなくて善良な人達を騙すなんて。」
オリオンの考えを聞きアンドロメダが涙を流す
村人の罵倒が続く中、水色の髪の女性は手を挙げた。
「『アルレシャ』の皆さんその優しさありがたいです。けれどこれ以上は皆さんが酷い目にあってしまう。
それよりも皆さんは早いところ避難した方がよい。
彼らはワタシ達と話し合う気なんてさらさらない。戦争になったら皆さんが大怪我してしまう。」
その言葉を聞き、怯えた村人は村から急いで避難した。
「我ら『ペテルギウス聖騎士団』を悪者に仕立てて民からの同情を得ようとしてるのか?
ふざけたマネをするもんだ」
オリオンのその言葉に水色の髪の女性はやれやれと首を振る
「そんな気なさらさらないんだけどね。
とりあえず話し合いの前に名乗ろうか」
そう言うと水色の髪の女性は拳を握りしめ腰まで引き自己紹介をする
「うおッス、ワタシは『
「話し合いだと?ふざけるなそんな事を言って油断した所を攻撃するつもりか」
タビトのその言葉にピスケスはまたやれやれと首を振る
「本当に話の通じない人達だ昔のワタシみたいに。
しかしまぁ、『コストレ村』の君達は話せば分かるかな。」
「どういう事だ?」
「ケフェウス!あんな奴の言うことなんて気にするな」
ベラトリクスがそう叫ぶとピスケスはケフェウスの方に向き直り話す
「ケフェウス君か。
君はさ、戦争って好きかい?華麗な技を決められると喜んじゃう?違うよね。
ワタシは争いが嫌いなんだ、戦争ってのはどうしても誰かが死ぬ。己で殺そうがそうじゃなかろうが。悲しいよね。
だからせめても、君達とは話し合いで解決したいな」
「そんな言葉に騙されるわけないだろ!
俺達の村を襲ったのはお前らの仲間だろ」
「同じ
まぁ、アクエリアス君が暴力的なのは認めるしその事についてはワタシがかわりに謝るよ。
それにさ、『
願い事の制約は聞いた事ないし、ワタシは1回使えたらそれでいい協力してくれないかな」
「それで騙せると思ってるのか。
ふざけるな!」
ケフェウスがピスケスに剣を振り下ろすがピスケスは持っていた棒状の物でそれを受け止め、押し飛ばした。
「残念だね、仕方ない。
君達戦闘準備!」
ピスケスは棒状の物にかかった布を取る、すると棒の両先端に三又の刃物が付いた槍が姿を現した。
他の黒装束も棒状の物の布から三又の槍を取り出した。
「戦闘開始だ!!」
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