第10話 さびしそうな声 その3
(詩音)『なかなか見つからねぇな』
(瑠花)『やっぱりないんですかね』
(彩乃)『でも、だとしたら私たちどうやって入ったんでしょうかね?ここに』
(詩音)『あぁホントだよ、普通は入口だけでもあるものなんだけど............でもまじで扉も·····』
(詩音)『いや待てよ?なるほどそうか、俺らは入って来たんじゃない落ちてきたんだ!』
(緋奈)『え?ど、どういうことですか?』
(蒼奈)『???どういうことですか?』
(詩音)『上を·····上を見てみろ、穴があるんだよ、なぜかな』
(緋奈)『え、ほ、ほんとだ!』
(蒼奈)『う、うそでしょ?』
(詩音)『いや事実だ。俺らは落ちてきた、でもただ落ちたらこの高さだとバラバラになる、てことは俺らは何かしらの力で、死なずに落ちてきた.........ってことだ』
……
············································································
(凛音)『どうしよう、どの扉を開けても、詩音達がいない』
(華月)『··········』
(鏡花)『どうしたの?華月』
(華月)『俺らはとんでもないミスをしてた·····』
(玲於)『あ、そ、そういえば··········』
(楓雅)『え、あ、そういう事か·····!』
(鏡花)『なに?』
(凛音)『?』
(華月)『もしもだぞ、凛音?』
(凛音)『え?』
(華月)『もしも、詩音が死んだら、いや、死んでたらどうする?』
(凛音)『··········』
(凛音)『(ó﹏ò。)↷↷ぅʓぅʓ』
(凛音)『じょ、冗談やめてください』
(凛音)『その、冗談はきついです』
(凛音)『ノω・、) ウゥ・・・』
凛音は、今に泣きそうだった。
(華月)『いや違うんだ、高さがな·····』
(玲於)『おい、てめぇなめたこと言ってんじゃねぇぞ?』
(楓雅)『あぁ、ほんとだ、あんま調子に乗るとてめぇぶっ飛ばすぞ?』
華月の発言で玲於と楓雅が、急に切れたのです。
(華月)『ならよぉ、15階以上の場所から落ちて助かるか?』
(凛音)『え··········?』
(凛音)『詩音、落ちたの·····?』
(華月)『怪奇の力で落ちたなら助かるはずだが、まぁ試すかぁ』
(鏡花)『何言ってるの?』
(華月)『そこを見てみろバカでかい穴があるだろ?そこの下に詩音達がいる気がするんだよなぁ』
(玲於)『なら、危険だし·····』
(楓雅)『俺らで行くか·····』
(華月)『あぁ、そうだな、』
(玲於)『凛音、鏡花、少しここで待っててくれ』
(楓雅)『頼んだぞ·····』
(華月)『行くぞ·····』
そして、華月、玲於、楓雅の3人は落ちていってしまった。
その時·····
キィィ、ガタン
ガチャ、バタン
(鏡花)『な、なによアレ』
(凛音)『手?え、は、離して』
何故か鏡花と凛音の後ろの扉が開き、何かに捕まってしまったのだ。
続く·····
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