主人公の女性は、会社を辞めた。牛丼のチェーン店で買った牛丼を神社で食べていると、突如雷が落ちた。これが始まりだった。紅生姜の色の髪の青年が現れ、自分を紅生姜の付喪神だと言って、主人公と同居することに。まさかの紅生姜との同居だった。
無職となった主人公は、大学時代の憧れの先輩と出会う。その先輩はある牛丼屋の牛丼の味が忘れられずにいた。そこで主人公は咄嗟に、自分がその牛丼を作れると、半ば嘘をついてしまう。この日から試行錯誤の日々が始まった。朝昼晩は全て牛丼。毎日が牛丼。紅生姜の付喪神すら、苛立つほどの牛丼攻めの毎日が幕を開けた。そんな中、玉ねぎの付喪神の少女が現れる。
そして、付喪神になり損ねた丼の「からっぽ」が、主人公たちに牙をむく。
コメディ風味でありながら、シリアスな部分もあり、伏線も回収されながら物語は進んで行く。
さて、「からっぽ」とは一体何なのか?
主人公と付喪神たちの運命は?
主人公は無事に牛丼を先輩に食べさせられるのか?
是非、御一読下さい。