私のカオル先輩…

意外…

〈コウ視点〉

ﾋｶﾙ「えっ！？」

教室に入り明日から始まる

ゴールデンウィークにどこか遠出でも

するかと話していると…

ﾋｮｳ「あの…カオルが？笑」

ｶｵﾙ「どのカオルなわけ？笑」

２日目の金曜日にしようかと話していると

カオルがその日は予定が入っているといい…

（　・・・・意外だな… ）

カオルの予定は

笑実ちゃんの幼馴染の子と会う予定らしいが…

ﾋｶﾙ「カオルがダブルデートってやつをね？笑」

ｼｭｳ「相手の男ボコボコにすんなよ？」

ｶｵﾙ「喧嘩しに行くわけじゃないんだけど？笑」

ふざけ合っているカオル達を見ながら

ホントに意外だなと思い

この前の日曜日の事を思い出した…

ｼﾞﾝ「そーいえば…

　　　お前のアレ…学校で大丈夫なのか？」

ジンの言っている「アレ」が

美保ちゃんと寝室にこもっている

笑実ちゃんの事だと分かりカオルが顔を上げた

ｼﾞﾝ「クラスの女達がなんか騒いでたからな？」

ﾋｮｳ「騒ぐ？なんで？？」

ヒョウは意味が分かってないようで

一個余った茶碗蒸しをパクパクと食べながら

「今度は海鮮茶碗蒸しがいいね」と

一人呑気な雰囲気を漂わせている

ﾕｳﾄ「俺とは違って…

　　飲み会にも顔ださないしあっと言う間に

　　隠してるお姫様は見つかったみたいだね？」

ｶｵﾙ「・・・・・・」

ｼﾞﾝ「女の嫉妬はこえーからな？」

噂の出始めはジン達が連れて来ていた

同じ学部の子達だったようだし

俺たちよりも噂話が耳に

入りやすいんだろう…

（　・・・・・・　）

ｻﾄﾙ「カオルのペットがすげー美人とか

　　　可愛いならまだしも…なんでアレなわけ？」

カオルと笑実ちゃんが付き合いだしてからも

会う度にぼやいているサトルの言葉は

噂話をしている女の子達も

全く同じ意見なんだろうなと思った…

（　だからこそ余計に騒がれるのかもな… ）

ﾋｶﾙ「クラスには

　　沙優ちゃん達もいるから大丈夫だろうし…

　　噂好きな女子もそのうち違う噂話に夢中になるよ？」

ｶｵﾙ「・・・・・・」

ｺｳ「そうだな…」

それしか言いようがなかった…

噂話を「やめろ！」なんて言って

止めれるわけがないし

言ってしまったら

余計に騒ぎ出すだろうから

そっとしておさまるのを

待つのが1番だと思ったからだ…

ｼｭｳ「何着て行くんだ？

　　　あっ！髪かきあげるのよせよ？

　　　初めての奴が見たらかんにさわるからな」

ﾋｶﾙ「確かにな？笑」

シュウ達の言葉に「おい！」と言って

また前髪に手を当てている

カオルを見てフッと笑いながら

「絶対にするなよ？」

俺もアドバイスしてやった

正直知らない男と飯を食うなんて

気の乗らない話だろうが…

きっと…

笑実ちゃんの為に行くんだろうと

皆んな分かっていて揶揄い続けた…

・