〈エミ視点〉









「・・・・もう少し…一緒にいたいです…」





そう言うとカオル先輩は何も言わないまま

スマホを触りだしポケットへとしまうと

「笑実ちゃんのお願いなら聞かなきゃね?」と言って

靴を脱いで私の手を引きながら部屋の中へと入って行った





カオル「・・・・香水使ってるんだね?笑」




自分じゃ気付かなかったけれど

寝る前にベッドの上にふりかけていたから

香りが壁紙などにほんのりと染み付いているんだと思い

「いい香りで好きです」と言うと

カオル先輩はマットの上に腰を降ろし

繋いだままの手を引いて

私にも座る様に促しているのが分かり

先輩の隣りに座った





カオル「もう一度言ってみてよ」




「いい香りで…好きです…」




カオル「・・・・・・」




「・・・・大好きです…」





そう言うと腰に腕を回され

また甘いミント味のする

柔らかい唇が重なってきて

優しく啄むだけのキスを数回すると

「それでいいよ」と言いグッと抱き寄せられ

ドンドン深いキスへと変わっていった…




先輩の手が少しずつ胸に近づいていっているのが

分かり背中から腰回りに何だか分からない

擽ったさを感じているとカオル先輩は

いつもよりも強く手を胸に当ててきて

撫でるのではなく掌を動かして揉む様に触ってくるから

ギュッと目を閉じて擽ったい感覚に耐えていると…




( ッ…!? )




胸の中心部分にだけ感触を感じ円を描く様に

触っているのを感じキスをされながらも

自分の声が漏れているのが分かり

恥ずかしくてたまらなかった…



ドンドン身体が小さくビクッ、ビクッと反応していき

熱くなっていくのを感じカオル先輩の首に回している

腕にギュッと力を入れて何だか分からない

初めての感覚に耐えていると一気に身体が熱くなった後に

力が抜けていき触られてもいない下腹部から下が

変な感じがしていた…





カオル「ホントに可愛いね…笑」





少し上がっている息を整えているとカオル先輩の

笑っている声が聞こえてきて顔を上げると

「そんなつもりはなかったんだけど…」

と少しだけ困った顔をしながら

「ゴメンね」と言って額にキスをしてきた




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