プレゼント

〈エミ視点〉








「沙優ちゃん電話ありがとう!笑」





サユ「途中ヒヤヒヤしたけど

  カオル先輩の機嫌どおやって沈めたの?笑」





「えっ??急に笑い出したから

 てっきり怒ってるフリしてたのかと思ってたんだけど…」






20時過ぎに先輩の家に来るように言われていて

早めに沙優ちゃんのマンションへと寄り

お土産を渡しに来ていた






サユ「あっ、あと!本物のプレゼントはコッチなの!笑」





「えっ!?カオル先輩の電話ももらったのに?」





電話がきたのは24時過ぎてだし

そんな遅い時間に沙優ちゃんがあの暗い夜道を一人で

歩いて行ってくれたんだと知り

それだけで十分嬉しかった…





サユ「帰りはシュウ先輩が送ってくれてね…

  実はね…このプレゼントを

  一緒に選びに行って欲しいって頼んだの…

  だから…ちょっとだけデートみたいな事できたし?笑」





「それは初耳だよ?笑」





サユ「誕生日プレゼント見に行ったなんて言えないよ!笑

  まぁ…お邪魔虫先輩も来たけど…」





「それって…ヒカル先輩?笑」





当たりだった様で唇を突き出して「そう」と言う

沙優ちゃんを見て可愛いなと思い笑ってしまった





サユ「いい感じに空気読まないよね?笑」





「分かる!空気は吸う物派だよね?笑」





サユ「まだヒョウ先輩の方が読むよ…」





「読めても忘れるからね?笑

 一番信じていいのはコウ先輩だよね?」





「分かる、分かる!」と頷く沙優ちゃんを見ながら

紙袋からラッピングされた物を取り出して

中を開けていくと…






「可愛いッ!これ私に??」





沙優ちゃんがくれたのはワンピースで

普段私が選ぶデザインとは違ってブリブリという訳でもなく

可愛い女の子が着そうな…可愛いワンピースだった





サユ「今日はある意味カオル先輩からの呼び出しだし?

  デートみたいな物かなって?笑」





「でっ…デート!?」





サユ「自販機に行きたいとかなんとか言って

  二人でちょっと散歩とかしてね?笑」





「・・・・散歩…したいかも…」







沙優ちゃん達が選んでくれたワンピースを見て

頬を緩ませて「着替えてみるね!」と言って脱衣室へと行き

ワンピースを着てみると…






「・・・・沙優ちゃん!?透け過ぎじゃない?」






サユ「私も最初そうかと思ったんだけど…

  シュウ先輩達はそれ位普通って言うんだよね…」




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