〈エミ視点〉







( ・・・連れて…帰る… ?? )






カオル先輩の言葉に固まっていると

顎を上げられタオルケットが

カオル先輩の頭の上にまでかけられて…

一週間ぶりに先輩からキスをされた




私が掴んでいた手はいつの間にか解かれていて

また胸元を触ってくるから恥ずかしさと擽ったで

カオル先輩の上の服をギュッと掴んだ…




唇が離されて私を見下ろす先輩の顔は

綺麗で…カッコよくて…






カオル「・・・・来る?」






先輩の家にいけば今までの様に

キスだけでは止めてくれない事も分かった…





なんて答えていいのか分からなくて

ずっと先輩の目を見つめていると

もう一度顔が近づいてきて「冗談だよ」と

また小さく聞こえて唇の感触がした





先輩の事は好きだけど

そういう事をするのはダメな気がする…

先輩を好きだからこそ…ダメな気がした…






( ・・・・私の事をもっと…知ってほしい… )






カオル先輩は映画のエピローグ部分になると

タオルケットから顔を出して何もなかったかの様に

笑っていて「そろそろ行くか」と言う

シュウ先輩の言葉を聞いて

皆んな立ち上がり出したから

また今から違う子達の所に行くんだと分かった





もしも部屋に行くと言っていたら

カオル先輩は行かなかったのかなと思いながら

出て行く先輩達を見送り

なんとも言えない…悲壮感が胸の中をかけていった…







「汚すだけ汚して帰って行ったね…笑」





サユ「だね…笑

  笑実ちゃん今日泊まって行かない?」


 



「えっ??」





サユ「・・・話したい事も…たくさんあるし?笑」







沙優ちゃんが、なんの話をしようとしているのか分かり

「泊まらせてもらおうかな?笑」と言って

二人で部屋を片付けてから

近くのコンビニへと行きお菓子とジュースを買って

日が登るまでカオル先輩とシュウ先輩の話をしていた




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