私のカオル先輩…

みゅー

第一章

出会い

〈エミ視点〉






( ・・・・こっこわい… )





リナ「こんな所にいたの?」





「里奈ちゃん…」






部屋に入らず玄関から部屋にある5メール程度の廊下

に立ったままでいるとトイレに来た里奈ちゃんが

驚いて声をかけてきた…




春から短大生となり気の合う友達もできてきて

都会の女子大生生活を満喫しようと思っていたけど…






リサ「皆んな優しい人ばっかりだから大丈夫だよ!笑」





「そう…だよね…笑」






そう話ながらも奥の部屋から聞こえてくる

「ぎゃっははは」と半分気でもふれたような

笑い声を聞くと田舎育ちの私なんかが中に入って

会話をするにはだいぶハードルが高い気がする…




クラスではいつも女の子4人組で行動をしていて…

その中の一人の子が県人会という集まりで

隣の姉妹大学の男の先輩と仲良くなり

合コンという形でその先輩の家に遊びにきたけど…





ヒカル「おい!イチャつくなら奥の部屋に行けよ?笑」





女「んふふふ…笑」





遊びに来た部屋には全く知らない年上の女の先輩達もいて

4人だと聞いていた男の先輩も9人ほどはいて…





( ・・・・合コンっていうよりも… )





よくネットなどで耳にする乱交パーティーに感じて

怖くなり部屋から出てずっと廊下に立っていた





「・・・・(地元じゃ考えられない…)」





そんな事を考えながら部屋に入らないままでいると

足音と共に一人の男の先輩が部屋から出て来た






カオル「ん?皆んなトイレ待ち?笑」






( ・・・・あっ…さっきの人だ… )






リナ「丁度良かった!

  カオル先輩この子を部屋に連れて行ってくださいよ?」






里奈ちゃんの言葉に(えっ!?)と驚き

両肩が少し上に上がった…





カオル「トイレはいいの?笑」





リサ「緊張して中に入れないみたいなんで!笑」





カオル「緊張?」






そう言って私の方に顔を向ける先輩に

緊張と少しだけ恐怖心を感じながら目線を床に下げた






カオル「・・・へぇ?笑」






床を見ているから先輩の表情は見えないけれど

楽しそうにそう笑っているのは分かった…






カオル「一年生だね?何ちゃんかな?」





「・・・・えっと…」





リナ「笑実ちゃんでーす!笑」





カオル「ふぅーん…笑実ちゃんねぇ…おいで?笑」







そう言って先輩から手を引かれ

部屋の中へと連れて行かれた…



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