第214話・美脚女性がボクをおんぶして歩く動画に萌え

 デニーズに入って「じゃあ動画を観てみようか」ということに。美脚スレンダーでスーツ姿タイトスカートのマキコの上に鈍重そうな男が乗っかってる光景は、白鳥やダチョウが悠然と歩く姿のような美しさを放っていて、それは、細くて長い美脚が

大きな上体を支えている、逆転のバランス美にある。細い2本の美脚には、大きくて重い上体を支えて歩く力強さがある。

「女性が男をおんぶして歩く姿って、こんな美しいとは今まで気づかなかった」と、

撮影をしてくれた友人君は、新しい発見に唸っていた。

「この表情がまたいいよね。おんぶしてるマキコが苦痛に喘いでて、上に乗ってる

クロがこの幸せそうな能天気笑顔。この天国と地獄みたいな対比がすごくおもしろい。美人が冴えない男の快楽のために苦痛に耐えてる絵って、エロスだよね」

「私は、本気で苦痛だったんだから・・・」

「ありがとうね。ボクは本気で悦楽の幸せだったよ」

「なんか、ムカつく」

「えっ? 上に乘ってるボクがあまり喜んでないほうがいいんですか? せっかくマキコさんが頑張ってくれてるんだから、その成果あって、上に乘ってる男が幸せになれてるほうがいいんじゃないでしょうか、どうなんだろ」

 ここの感じ方で、性格の違いが出るのだろうか。自分が苦痛にあえいでいるおかげで相手が幸せになっているのは、ムカつくのか、私の苦労が誰かのためになってるなら、まあいいっか、なのか。

 そして乗ってる男のほうとしても、おんぶしてくれてる女の子が余裕の笑顔で明るくおんぶしてくれてるのと、嫌そうな苦痛の表情で、なんで私がこんなことさせられなきゃなんないのよー、ってな感じと。

 もちろん、乗り心地の気持ちよさとしては、楽しくおんぶしてくれてるほうがいい。しかし、今ここで見る写真画像からは、苦痛にあえぐ不満そうなマキコの顔に

萌えてしまう、というもうひとつのエロスもある。で、特に今回のエリート官僚女史マキコのおんぶには、レディーの私が上に乘るがわにふさわしいのに‥、という感じの、立場逆転的なところに萌えポイントがあったわけで。

「うーん、マキコはこの嫌そうにおんぶしてるこの表情いいなあ」

「嫌がる女にムリヤリ、嫌がることやらせて、その嫌がってるというとこに欲情するっての、男にはあるんだけど、女性にはそういう欲情の仕方って、ないもんなの?」

「女にもそういうのあるよ」とマキコ。

「女性もそうなんだ、よかったぁ、ボクだけが極悪ってわけではなくって」

「なぜ、よかったぁなの?」

「あまり罪の意識なく、これからもどんどんマキコさんに乗れる」

「まだこのあとも、私に乗る気なの?」

「うん」

「もう絶対イヤですからね」

「あっ今の拒絶の表情いいなぁ。こんなに嫌がってた女の子にボクはさっきまで

乗ってたのかと思うとキュンキュンきちゃうぅぅ」

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