第205話・新人ワガママガールをおんぶで乗りこなす
社会人登山サークルに入ってる友人の山ガールからの訴え。
「最近入ってきた新人の女の子が、男たちにチヤホヤされててムカつくのよ。荷物を男たちに持ってもらったりまでは、まあよくあるんだけど。このまえ、下山途中から雨が降ってきて。そしたらその新人の女の子、お気に入りのかわいい登山靴を泥水で汚したくないとか言い出して、男の人におんぶしてもらって下山したのよ。このワガママぶり見せつけられてムカついちゃって、・・・・・この女にクロさん乗っちゃってよー、次の日曜、軽くハイキングあるんで。女子だけで行くんだけど、その新人には女だけって言ってないので、クロさん唯一の男性ってことで来てよ」
そんな誘いに乗ってボクはハイキングへ行き、登山口バス停までの帰りの下山半ば、作戦決行ということになった。その新人ワガママ女子は、キヨカちゃんという。
「キヨカちゃん、いつもは男たちに荷物持ってもらってたのに、今回ごめんね。
で、ここからの帰り道は、彼女たちが荷物もってあげるって」と言い、キヨカの荷物を女の子たちに分担した。
「ボクとキヨカはおんぶね」
キヨカは「うん」って嬉しそうに返事。
ボクはキヨカの後ろ側にまわりこむと、自分がおんぶしてもらうつもりでいた
彼女はちょっと戸惑っていたが、ボクが
「キヨカはここで動かないでいいよ」
「うん、こうですか?」
ボクは後ろからキヨカの両肩に両手を掛けると
「そうそう。じゃあ乗るよ」と声かけすると同時に、キヨカのおんぶに飛び乗った。
「えっ、私がおんぶしてもらうつもりでいたのに、男の人をおんぶなんて、わたし、ムリです」と泣きそうな声で言いながらも、ワガママガールとはいえ、さすがは
山ガール、ボクの飛び乗りおんぶを支えてくれた。
「キヨカちゃんはこの前の登山のとき、おんぶで下山したんでしょ。その話を聞いて、ボク、キヨカちゃんのおんぶに乗りたくなっちゃったの」
「えっ、あのときは私がおんぶしたんじゃなくて、私おんぶしてもらったのよー。男の人をおんぶなんて重すぎますよー」
「キヨカのおんぶ、なかなかいいおんぶだよ。自信もっていいよ。乗り心地快適で、楽ちん楽ちん。。女の子のこんなにいいおんぶに乗って帰れるって、ちょーお得感、ありがとーね」
「ちよっと。。一度休ませてください」
「休んだあと、ちゃんとおんぶしてくれるって約束するなら、休ませてあげる」
「はい、おんぶしますから・・」
荷物を分担して持ってくれてる他の女の子たちは先へ歩いていってしまってるので、それほど長い時間は休んでられない。
「そろそろ行こうかキヨカ」
「やっぱり、おんぶですか?」
「当然・・・キヨカのおんぶ気持ちいいし。じゃあ乗るよ」
「あっ重いぃぃ」
「彼女たちからあまり離れないほうがいいから、走って追いつこうよ」
「ええっっ、おんぶさせた上に、走れっていうの?」
「うん、走る女の子のおんぶって何回か乗ったことあるけど、すごく気持ちいいんだ。向かい風を受ける感じが気持ちいいんだ」
「まったくもう、乗ってる方は気持ちいいなんて言うけど、おんぶして走らされる方は地獄よー」
「でもキヨカは前回は乗るほうやってたんだからいいじゃん。今回は走る番で」
キヨカは走り始めてみたが、体勢は走ってる姿勢のわりにはスピードはそれほど
速くならず、早歩きていどだった。しかし、走ってるがごとくの揺れと振動は、上に乗ってるボクの股間を心地よくリズミカルに刺激してくれてて・・・。この刺激で
性的快感を得てしまったボクはキヨカの頭を握りしめるように抱きしめてしまったので、性的快感のこと、キヨカにバレたかもしれない。
走りはそれほどは続かずに、1~2分で、ゆっくり歩きになる。キヨカのおんぶの
快感はなにか別種のものを感じのは、自分がおんぶしてもらうのが当然とおもっていたワガママ女を乗りこなしてる快感だろうか。ゆっくり歩きになってから、キヨカの背中も胸も首筋も汗びっしょりになってきた。
先々週は男におんぶしてもらって下山したワガママ女に、今はボクの70キロがおぶさっている。じゃじゃ馬を乗りこなしてる優越感。そんなかんじで進んでゆくと、他の女子たちが待っているのが見えた。
「彼女たちに追いついたところで休みたいかい?」
「はい、休ませてください」
しかし、女の子たちは、ボクをおんぶしたキヨカがヨレヨレと近づくと、出発してしまった。
「あっ出発しちゃた。休憩はナシだ」とボクがいうと
「えーーっ」とキヨカの泣きそうな声。
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