第199話・汚部屋の中で汚ギャルに乗って感じたこと

 女の子には片手で階段の手すりに掴まらせて、ボクは彼女の背中に飛び乗ると、女性は片腕を手すりに突っ伏して耐え、とてもおんぶしたまま階段をのぼれる体力ではなさそうなまま、その場に立ち尽くしていた。女の子におんぶしてもらうこと大好きなボクも、さすがにこの病的女の子のおんぶに乗り続けることには萌えれなかった。

「降りるから、しゃがんで」

 ボクが降りても、女の子は、しゃごみっぱなしだったが、しばらくしてから、ふらふらーっとしながら立ち上がり、するといきなり駆け足で階段を上り始める。しかし階段を上り切ったところで再びしゃごみ込んだ。

 どんな女の子のおんぶに乗っても悦楽の幸福感に浸れる自信のあったボクも、この状態の彼女には、これ以上は乗れないだろう、との敗北感。しかも女の子がわには、おんぶしてくれる気があるのに。

「私の部屋、寄ってく? 汚いけど。。コーヒーでもいれるよ」

「うん、そうする」

 薬物中毒っぽいへろへろの女の子の汚部屋というのは、見てみたい好奇心はある。

すると、彼女の部屋の汚さは、予想通りというか、予想を超えていたというか、足の踏み場もない、を文字通りそのままだった。この部屋を初見のボクには、ほんとに、どこを足の踏み場にしたらいいのかわからない。

 さっきまでへろへろ歩きだった女の子の足取りのほうが、ぴょんぴょんと軽快で、ボクのほうが、足がすくんじゃってる。

「どうしたの? 部屋の中に入ってきていいのよ」

「足の踏み場がわからない。おんぶして」

「ええっ? またおんぶなの?」と言いながらも、彼女はボクの方へ背中を向けて乗りやすいように中腰になってくれて「はい、おんぶいいよ」と。

 するとなんと、汚部屋の中での、その汚部屋の主である女の子のおんぶには、

突然、ボクは性的に萌えてしまい、汚ギャル感まる出しの病的女の子の背中のぬくもり、柔らかさが、まるでボクを包み込むための汚れであるようにも感じ、おんぶに乗った体勢から、女の子の身体を力いっぱい抱きしめると、ボクの股間のアレが急に大きくなってしまい、女の子もそれを感知し

「あれっ、あなたおんぶで感じてるの?」

「うん、ごめん」

 汚ギャルの汚部屋の中で、っていうのが、汚ギャルの身体の中に入ってしまったような、包み込まれてる感・・。女性の中にいる胎児のような感覚なのだろうか。不思議な浮遊感。薬物がボクにもまわってきてしまったのだろうか。

 ボクは夢想状態のまま彼女の背中に乗り続けていると、女の子は、崩れ落ちるように四つんばいに、お馬さんの姿勢に。ボクはそのままお馬さん乗りを続けると同時に、ボク好みのお馬さん姿勢・・腰の部分を低くたわませる体勢を指示。以心伝心のように、理想の反り腰な姿勢のお馬さんをしてくれた。ボクの股間のアレが、女の子のたわんでる背中によって前後から挟まれるあの暖かみの最高の感触。

 ボクが跨ってる女の子の身体だけが、この汚部屋地獄の中で優しさと暖かみのある極楽天国、周囲はゴミだらけ。女の子は、ボクがゴミと触れ合わないようにするために、お馬さんしてくれてる。なんて優しい女の子なんだろう。しかしこのまんまお馬さん乗りしていたら、ボクは女の子の上で我慢できなくなって射精しちゃいそうだ。なので、彼女にはそのように伝えた。

 すると彼女は「いいよ」と。

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