第197話・旦那さんの目の前で彼の人妻さんに乗った

 ボクは、オレンジ色ワンピースの彼女の家の玄関からすぐに立ち去ろうとすると、そこに玄関のドアが開き、なんと旦那さんが帰ってきて、はちあわせてしまった。ボクとしては、逃げるようにそそくさと帰るとかえって怪しいと思われると思い、自分の住所等の書かれた名刺を「近所の者です」と言って、旦那さんに渡した。そのままそそくさ帰ってしまえば、奥さんが、なんとか誤魔化してくれるか、いや誤魔化さず真実を話してもらってもいいんだが・・。

 しかし旦那さんは、奥さんの汗まみれの姿に疑問を感じたようで

「ちょっと待って。うちの妻とはどういう関係の方ですか?」と。

どちらかというと、ボクに対してよりも、奥さんに話させたい感じだったが、汗でびしょ濡れワンピースを着た奥さんは、しどろもどろ。

 これはマズい、と思い、ボクが真実を喋ることにした。

「買い物帰りのマキさんに、ボク、おんぶしてと頼んでしまいまして、それで、マキさん、買い物袋3つも持ちながらもさらにボクをおんぶして歩いてくれたから、こんなに汗だくになってて、すみません。おんぶしてくれた後、ボクは、お礼に買い物袋を持ってここまで来ただけで。奥さんをこんなに疲れさせるおんぶをさせちゃって、すみません。ボクは、とっとと立ち去りますね」

「えっ、うちの妻が、あなたをおんぶして、こんな汗まみれに? ちょっと詳しく聞かせてください」との、旦那さんからの要望で、ボクは、家に上がりこめることになったのだが、どうなることやら。

 ボクは、自分がおんぶフェチであること、奥さんのボディーラインの色っぽさについてなど熱く語ったが、旦那さんには、さっぱりピンとこないようだった。おんぶフェチは、性癖の中でもチョー少数派であり、こういうフェチって、その共通感覚のない人にはまったく伝わらないものである。

 ただ、この旦那さんは、自分の感じないフェチに対して、強い好奇心は持っているって点、共感の糸口はつかめるかもしれない。

「旦那さんは、女性の身体の上に乗ることで感じたりしますか? それとも特になにも感じないですか?」

「特に感じないかなあ」

「じゃあ、ボクがここで奥さんに乗っても、なにも感じないでくださいね。もし怒りとか性的ななにかとか感じたら言ってください。ボクはすぐに降りますので」

 ボクは奥さんのマキに四つん這いになってお馬さんスタイルをしてもらった。そして四つん這いになってくれたマキには、腰の部分を低くたわませるよう指示。この腰の部分が低くなってるお馬さんスタイルで描くボディーラインのカーブが、反り腰の姿勢をできる女性のラインの魅力。

 ボクは、マキの低くたわんだ部分に跨って、ドッカリと座り、両足を浮かして、全体重を乗せると、マキの低くたわんだ部分が、ボクの70キロの重みでさらに低くたわんだ。乗ってるボクとしては、この瞬間が、最高に気持ちいい。自分の重みで、女性の身体の形が変化する・これがなんともいえないんだ。

 この状況をバッチリと観察していた旦那さんは

「なるほど、このお馬さん乗りは、感じるのがわかるかも・・」

ボクはマキに「このお馬さんのまま部屋の中を歩き回ってみて」と命令すると、マキは歩き始めてくれた。

 自分の奥さんが、他の男を乗せてお馬さん歩きしているのを見つめていた旦那さんは、新しい性癖に目覚めてしまったようだ。

「マキ、交代だ。俺が乗る」

ボクは「はい、交代」と旦那さんに譲った。

 旦那さん、新しいフェチに目覚めるか。そうなったら、奥さん今後の夫婦生活、大変だね、毎日毎日乗られまくりになっちゃうかもよ。

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