第88話・おんぶしてくれた女の子に男は勝てない実感
おんぶしてくれて「重くなったよ」との新事実を訴えてきたリカコにも言えなかった、ボクだけが気づいてしまった、もうひとつの新事実。
それは「おんぶしてもらってるのに・・。リカコのおんぶに乗っている体勢維持するだけのことなのに、腹筋やその周辺の筋肉の脱力で、リカコの背中に乗っている姿勢を維持することで、疲労困憊してしまっている自分・・」
側部の腹筋が、特にへろへろに脱力してしまっているようで、かなり頑張って両腕に力を入れておかないと、ボクの身体が、リカコの背中の上でズリオチしてしまい、こうなるとボクの体勢は、両腕でリカコの両肩にぶら下がるような体勢になってしまうため、おんぶしてもらってるにもかかわらず、体力的にキツい。もちろん、おんぶしているリカコも大変だとおもう。
ズリオチしないように、ボクはなんとかして自分の状態をちょっとでも高い位置に上げようとするのだが、この動作のときに、自分の側部腹筋にうまく力を入れられない脱力を認識させられた。うまく力をこめられないから、すぐにズリオチが始まり、落ちないようにするために腕に頼るぶらさがり体勢になっちゃって。
せっかく女子高生がおんぶしてくれてるのに、ボクは、自分の足で歩くよりも、女の子の上にしがみつくことで多くの体力を使っているような気もしてきた。もしかしたら、おんぶしてくれてるリカコよりも先に、乗っかってるボクのほうが゛先にバテてしまうのではないか、と。
おんぶというのは、乗るがわの方が大きくて重い場合、乗る側もあるていど以上は元気でないと、良い体勢で乗り続けることができず、そのためには、側部腹筋がバテてないこと。そして側部腹筋は、射精行為によって、疲労困憊になってしまうのだろうか。
もしかしたら、口内発射という完全に女の子に尽くしてもらう射精行為ゆえ、男は、完全に脱力してしまうほど、側部腹筋やその他のいろいろなところをリラックスして力いっぱい使ってしまうのかも、という気もしてきた。ボクが、いろいろある性行為の中で、口内発射にもっとも達成感と解放感、女の子に受け入れられてる感などを持てるのは、そのためか。
リカコは、おんぶから降ろされて隣でへろへろになってるボクに
「クロさん大丈夫? おんぶの方が、ふつうに歩くより大変だったんじゃないですか?」と、完全にお見通しされてる。女の子ってのは、若くても、生物としての優位能力によって、オスの弱みなんか簡単にお見通しなのだろうか。
ボクは情けなさそうに「うん」というと、17才のリカコは、大人のボクを抱き寄せてくれた。
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