草原
ギルドに登録してから、早1ヶ月、
依頼を受けることにも慣れてきた。現状、街の外に出ることもなく、猫探しから、ドブさらいまで色々な依頼を受けている。
だが……今日は一味違う。
「一月ぶりに街からでたぞ……」
そう、俺は今、採取依頼を受けて、近場の草原に来ている。ここは、俺が最初にいた森と違い、ゴブリンのような魔物は少なく、いても、スライムのようなほぼほぼ無害な生物しかいないらしい。
「薬草、薬草、と」
今日受けたのは薬草採取の依頼で、草原に数は少ないが自生地があるらしく、それを探して、採取する。簡単なお仕事だ。簡単なお仕事のはずなんだ。かんたn
「かれこれ、1時間探しているが、まるで見つからない」
一本ぐらいあってもいいのに、まるで見つからない。なぜだ、解せぬ。
いや、まあ、ここらは街から近いし、新人冒険者の手が回りすぎているのだろう。
「どうしたものか……ん?」
あそこの草がなんか動いたような……
てでん、スライムが現れた! 天城は攻撃した。天城はスライムに勝利した。
という、ナレーションが流れる(手動)ぐらいにスライムは弱すぎて、核を破壊したら溶けるように死んでいった。
『スライムを殺害しました。』
『スライムを殺害しました。略奪を開始します』
『略奪しました。種族『スライム』、種族スキル《分裂》《消化》《再生》を獲得しました』
なんか、段々、人間からかけ離れていってる気がする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます