Day26 対価 ~六番街・若葉荘~

 願いを叶える対価は命――と言われるのかと思いきや、悪魔が要求したのは「今晩の寝床と温かい食事」だった。

「『対価』は同価値でないとね」

「へえ、入稿前日の原稿手伝いってその程度でいいんだ」

「うわっ、極悪入稿とか、あんさんの方がよっほど悪魔や。ほれキリキリ描いて」

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