Day20 祭りのあと ~六番街・裏参道~

 祭のあとは、いつだって物悲しい。

 解体されていく櫓や屋台。潮が引くように薄れゆく賑わい。


「寂しいかの?」


 誰かが落とした狐のお面を拾い上げ、幼女の姿をした神様は、紅い袖を翻す。


「終わりがあるから、また始まるんじゃ。だから――」


 また来年、遊びにおいで。

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