Day14 裏腹

彼はいつも裏腹な言葉を口にした。が、周りも慣れたもので大抵は意を汲んでくれた。おかげで結婚もでき家庭にも恵まれたが、大病を患い寝たきりとなってしまう。もうすぐ孫が生まれると聞いた彼は、初めて本音を漏らした。「生きたい」と。主治医は頷くと、延命装置を切った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る