地球人のふりをする宇宙人
ブルースは、自分の仲間たちからもらったという、火星や月の裏側の写真を見せてくれたりもしました。
建物が並んでいて、未来都市的な印象を受けました。
ここからも地球を見守る存在がいると言っていました。
その他、地底に住む進化した人の話もしてくれました。
地球の上に住む人たちの心の進化をあらゆる存在が応援し手伝っていると彼は言っていました。
「地球人に新しい概念を伝え、教育するためにたくさんの宇宙人が地球人のフリをして暮らしているらしい。
特徴は耳なんだって、ちょっと大きいとか、形がいびつとか、横に大胆に張ってるとか。
それから体型もちょっと特徴がある、って僕は聞いたよ。
色々なヒントを1人の地球人に授けたら、突然何かの理由でその人の前から姿を消すんだって。」
「それって、ブルースみたい」アヤがクスクス笑いながら言いました。
確かに!
ブルースは身長が195cmで体重が57キロ!
手脚が異常なくらい細長く、耳がおおきくはっていました。
でも、そういうアヤだって、耳が普通より大きいし張ってる!
わたしは心の中でそう思いました。
それから3カ月後、彼らは離婚し、アヤはニュージーランドの牧場主と再婚するといってニュージーランドに発ちました。
ブルースはアメリカにもどったらしい、と風の噂で聞きました。
2人は、突然わたしの前から居なくなったのです。
あれから、2人に会うことはなく、今は連絡も取れません。
でも2人がわたしに語ってくれたことや見せてくれたものは、ずっとわたしの心の中にしっかり存在しています。
忘れられない存在。
『地球人のふりをする宇宙人』だったのでしょうか。
ブルースとアヤが教えてくれた、ゲームZOIZの選択のように、地球上の人たち全員が、感謝をベースとしたワクワクした選択が出来れば、素晴らしく喜びや幸せに満ちた地球なんだと思います。
理想の地球に行きたいです。
だから、まずは自分から心がけたいです。
でも、意識し続けることは、そんなに易しいことではありません。
もともと、世界中を闊歩したいという思いがあったわたしは、お年頃にも関わらず、結婚や子どもを持つということに全く無関心な状態で、新しい仕事に夢中でした。
その頃のわたしは意気揚々としすぎていました。
自分の仕事に対する姿勢に過信し、
周りへの感謝を忘れ、
自分の意にそぐわない人たちに対して本当にきびしく、今から思うと頑張ってるけど、ある見方をすると痛い女だったと思います。
そんな中、ある人と出会い結婚することになるのです。
わたしの人生の転機はまたやって来ました。
29歳の時、まさかの結婚、そして、大切な娘を授かりました。
この結婚には、母親の大反対がありました。
親なら心配するのが当たり前で、娘の人生をまかすには勇気がいるような十分な理由がありました。
彼は起業を試み失敗し、借金があったため、昼の仕事に加えて、夜サパークラブで働くという生活をしている5歳年下の男性でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます