訳だけ! 十八史略+蒙求
ヘツポツ斎
緒言
テーマがテーマですし、wikipedia もビックリなレベルで簡素な紹介がなされます。というのも、そこを洗い出すことで「日本における中国史人物評の祖型」を見いだせるようになる、と考えるのですね。
そういう特殊な目的の元、各話は展開されます。よろしくお願いします。
なお当作では
・春秋戦国時代(-770〜-221)
・
・
・
・
を、それぞれ十世代で区切ってタイムスパンが少しでも見えやすくなるよう挑戦しています。
○ ○ ○
以下、おまけのお話。なんでこんなことをしたいのか、についてです。
十八史略。中国史上の評価は「クソ」「問題外」。なので中国ではほぼ知られていません。そんなものが、日本ではブレイクした。というのも、十八史略。基本的には歴代史書のコピペです。つまり、文章そのものは極上。
そもそも今と違って、昔は著作権なぞいらなかった。印刷技術なんてない世界です、誰彼構わず出版なんて、望むべくもありません。「より人々に求められる文章」以外、世には出回れないんです。そういう世界でコピペされるのは、そのものが一つの栄誉。
十八史略のコピペ祭も基本的には「おー、あれのコピペね」とのみ取られるわけです。
ただしそういう世界では、コピペのセンスが求められる。中国で流通しなかった、となれば、コピペのセンスが最悪だったとするべきなのでしょう。実際のところ、史家は上位互換たる「
そんな本が、日本でブレイクした。
あ、ここに上下論挟んじゃだめですよ。異文化は分かりづらい。なら、少しでもわかりやすいものがほしい。十八史略は、同じ文化圏の人間にとり価値ある本ではありませんでしたが、異なる文化圏の人間にとっては、すごかった。そう考えるべきです。
なら「十八史略のわかりやすさ」を端的に示せれば、中国史説話のど真ん中に共有される「日本人にとっての中国史」を浮き彫りにできるかもしれません。様々な知識人が、その
そう、仮説を立てています。
この仮説に対する検証は、今はそれほど進んでいません。というか、もしかしたらただの勘違いかもしれません。けどいいの。作者は「
○ ○ ○
自分がこう言った「史料読解」をぶち決めるときには、共通点があります。「勉強の足跡を吐き出す」。間違っても既知の学識の披露ではありません。学んだものを誰かに説明する、それを小説サイトでやる。そう言う性格のテキスト群です。なので、ご意見ご指摘は大歓迎。
ただご注意ください、こちらはタイトルにもある通り、「十八史略の内容を紹介する」以上を書くつもりはありません。「史実はこうだ!」と指摘されても、「いや「十八史略」をやってるんですけど……?」と返すしかないですので。
もちろん、コメント欄で語って頂くのは歓迎ですよ! よろしくお願いします。
十八史略参照サイト
国立 国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/958962/4?tocOpened=1
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます