最後の晩餐
御主人様と名乗る優男の言葉を思い返していたが、最後の晩餐の意味は、かつてあったとされる死刑執行前の食事のことだろう。それを今晩食べたら、明日には死刑以上の刑が執行されるはずだ。
殺す前提でないのは信じても良いかもしれない。殺したいのなら刑場であのまま殺しておけば良かったからだ。そうなれば明日に執行されると言うより、殺さないのなら明日から始まると言う事だろう。
何をされるかは、サッパリ見当がつかない。ひょっとしてカマでもレイプされるのじゃないかと思ったが、教育係なる女、たしかマリと言っていたが、あんなのが付くのにカマなんて掘るのかなぁ。
まあ、あんな美人の前でカマを無理やり掘られたら屈辱の極みだが、それが刑になるかは微妙だ。オレにはホモっ気はないが、カマも掘り続けられると良くなるんじゃないか。ノンケが無理やりホモにされるビデオがあったはずだ。
それはともかく今夜はカマ掘りはないだろう。だが明日になれば逃げ道なしだな。それこそ縛り上げて力づくで掘るだろうからな。掘られたくないが、そうなったら抵抗しても無駄だろう。もちろん出来るだけ抵抗するが・・・なんか尻がムズムズしてきた。やっぱり気色悪いわ。
改めて部屋を確認してみたが、ベッドはシングルみたいだな。窓もあるが、あちゃ鉄格子だぞあれは。窓からは逃げられないか。後はクローゼットもある。ドアもあるが、あの向こうは浴室とかトイレかもしれない。
死刑囚として暮らしていた独房より遥かに高級だが、時計は無いな。それと壁についている四つの輪はなんだ。洋服掛けみたいにも見えるが、かなり高いところにあるし、床にもあるのが妙だ。なんのために使うのだろう。ついでだがテレビもない。
時刻はわからないが、窓を見ると日も暮れたようだ。空腹を痛切に感じてるぜ。最後に食べたのは拘置所の朝食だものな。あれからどれぐらい時間が経ったかはわからないが、緊張が緩むと、とにかく腹ペコだ。
そしたらドアがノックされ、マリともう一人の女が入ってきた。こいつも美人だ。それより二人とも女じゃないか。食事中に脱出のチャンスが訪れるかもしれない。脱出するにはドアから出るしかないが、出られればなんとかなるかもしれない。
「では晩餐の支度をさせて頂きます」
女たちは押してきたワゴンから、テーブルクロスを敷き、皿やグラス、フォークやナイフを並べ始めた。こりゃ豪華そうな食事を期待できそうだ。次はオレのロープが解かれると思っていたが甘かった。縛られた椅子のまま運ばれ、テーブルに着かされた。
「では。あ~ん」
そういうことだ。幼児のように口にはこばれた食事を食べさせられた。なるほど、これでは逃げられない。でも味は絶品だぞ。こんなに美味いのは初めてかもしれない。空腹がそうやって満たされていくと、オレは二人の美女に反応してしまった。
そりゃ、するだろう。逮捕されてからずっと禁欲生活だったのだから。反応しない方が不自然だ。その点は恥しかったが、隠しようもなく見られてしまった。だがこの二人の女はオレの反応を気にする素振りも無かった。
食事中もなんとかこの館の情報を得ようとあれこれ話しかけたが、必要なことは何も話してくれない。これは手強いな。まあ、この二人の女も、不用意に情報を漏らさないと信用されているから付いているはずだが、ここまでとはな。
「片付けさせて頂きます」
オレは椅子に縛られたまま移動させられ、女たちは食器を片付けて行った。
「これが最後の晩餐か?」
「いえ始まりでございます」
それだけ言うと部屋から出て行った。どういう意味だ、始まりってなんだ。大食い大会のようにこれから食事がまた出るの意味か。他になにをされると言うのだ。それにしてもイイ女だった。あんな女の前でこれだけ反応して放置されるのも辛いな。まさかこれが刑だとは思わないが、やっぱり一種の刑だな。
三十分ほどしてから、再び女が入ってきた。それも五人だ。しっかし、どうしてこうも美人ぞろいなんだ。それもトビキリだぞ。あの女たちも御主人様に買われたんだろうか。あの躾けられ方からして、そんな気がするぞ。
すると女たちがロープを解き始めた。脱出のチャンスがついに来た。五人に増えてもたかが女だ。制圧するのは造作もないはず、
「なにをした」
手足に力が入らない。ロープは解かれたものの、立つことさえできない。やりやがったな、食事に痺れクスリを入れやがったんだ。だから食事の後に三十分放置されていたのか。悔しいが女たちに手足を持ち上げられてベッドの上に。
やっとロープの拘束から解放されたのは嬉しかったが、ベッドで次にされたのが、皮製の腕輪と足輪の装着。腕輪や足輪にはリングが付いており、そこにロープが通されて、仰向けですべてを晒す態勢にさせられた。
「何をする気だ」
「最後の晩餐です」
女たちはオレのあちこちにしゃぶりついた。というか、こいつらプロか。男の感じるところを知り過ぎている。唇だけじゃなく指も動き回る。さらにそれを防ぐ手段が何もない。体に火が着くのを感じながら、
「あっ、あっ、あっ・・・」
最初は声を上げるのを我慢していたが、そんなものすぐに崩された。せめて声でも出さないと耐えられるものじゃない。するとマリが服を脱ぎだした。すべてを脱ぎ捨てると、
「少しでも頑張られた方がラクですよ」
ラク、頑張る、どういう意味だ。すると裸になったマリが馬乗りになって挑んで来た。マリとこうなるのは願ったり、叶ったりだが、とにかく禁欲が長すぎた。マリの激しい腰の動きにたちまち昇り詰め、
「うっ」
これが女だ、オレはまた女とやれたぞ。イッた瞬間はこれ以上はない満足感に包まれた。だが甘かった。地獄はここからだった。
男は果てると賢者タイムが来る。そこまでの興奮が射精によるエクスタシーを感じた後に急激に醒めるぐらいだ。ただ興奮は醒めるが、イッた後のペニスは強烈なぐらい過敏になる。そう触れられるの辛いぐらいだ。だが女どもはマリから抜けたペニスに刺激を続けた。
「うわぁ、ぐげぇ、やめてくれ」
賢者タイムを無理やり取り消されたようなもので、強引に次の興奮に持っていかれた。あまりにも強烈過ぎる刺激に、もう体をよじりまくって逃れようとしたが、四人の女によってそれさえ殆ど許されなかった。
ふと気が付くと二人目の女が服を脱いでいた。こ、これは、ここにいる五人の女が済むまでこれが続けられるとか。男のセックスの目的の一つはイクことだが、イケばあの強烈過ぎる刺激が待っている。
それを避けようと必死で我慢したが、女の動きは巧妙すぎる。それだけじゃない。他の四人の女からの唇や指の刺激もやむことがないんだ。さすがに連発の二発目だったから、最初よりは長持ちしたが、絶望の射精は来た。
「うっ」
予想通り、引き続いて強烈すぎる刺激に襲われた。一発目の時より強烈な気がする。七転八倒なんて甘いものじゃない時間を強いられた後に三人目になった。
「お願いだ。なんでもするから、許してくれ」
聞いてくれるはずもなく五人目までキッチリやらされた。だが、五人目が終わった時にホッとした気分もあった。ようやく終わりだってことだ。これが最後の晩餐だとしたら、まさにこの世の地獄だ。するとマリが、
「一周目は楽しめなかったら、よろしくお願いします」
「一周目だって・・・」
「とりあえず三周がセットです」
どれぐらいの時間が経ったんだろう。ひたすら悶えまくり、苦しみまくった。イク感触はあるが、快感はなくなっている気がする。あれは出なけりゃ良くならないんだ。十五人も相手にすれば、空撃ちになってるんだろう。やり過ぎれば、そうなると聞いたことがあるが、これがきっとそうだ。するとマリが、
「あら、まだまだ出ますよ」
クタクタのオレだったが、身をよじって絶叫するしかなかった。この状態から亀頭を責めるのか。これも話には聞いたことがある。亀頭を責められると強烈な刺激になるが、いくら感じても決して射精しないのだ。だが女たちが狙っているのは違った。悶え苦しむ苦痛を与えつつも、
「うぎゃ」
オレも話には聞いていたが男の潮吹きだ。強烈なんてものじゃなかったが、当たり前のように連発を強いられた。潮吹きも最初は盛大だったが、出せば枯れていく。だが亀頭への刺激は眼も眩むほど強烈なのは変わらない。失神でも出来ればラクだと思うが、刺激が強烈過ぎて出来そうにない。マリは、
「休憩は終わりです」
休むことなく次のセットに突入された。オレが出せるのは呻き声と泣き声だけ、だが女どもは必ず三周回すのは確実だ。馬乗りになったマリは、そこまでになったオレをあっさり追い込み始めている。
気が付くと朝だった。最後の晩餐が地獄の饗宴なのは思い知らされた。どこかで意識がなくなったらしい。ああいう集団レイプは何度もやったことがあるが、まさか女にやられるとは予想すらしてなかった。ひたすら擦られ過ぎたペニスが痛い。こりゃ、当分使い物になりそうにない。
死刑以上の刑って、これが連日連夜続くとか。考えただけで寒気がしたが、あの御主人様の言葉通りなら、最後の晩餐は刑ではなく、むしろ御褒美的な位置づけのはず。御褒美でこれなら刑となると・・・もう想像もつかない。
それと昨夜のオレの反応は我ながら異常過ぎた。晩餐には痺れグスリが入っていたのは間違いないが、それ以外にも強力なんてものじゃない媚薬も入れられていたはず。そうでなければ、あそこまで反応し続けるはずがない。
あれだけ苦しくて辛い状態だったのに、オレは情けないぐらい反応したんだ。そんなことが出来るはずがない。種馬だってあそこまで反応できるものか。何時間やってたんだよ。何十発搾られたんだよ。媚薬と言ってもまともな代物じゃないに決まってる。
この館の食べ物、飲み物、身に着ける物、浴室の湯、下手すれば空気だって、そういう細工が施されているとしてよさそうだ。それも避けようがない状態じゃないか。通常なら許されるものじゃないはずだが、買われた奴隷であれば甘受するしかなさそうだ、これが御主人様の言う経験の一つか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます