第470話 己を過信するべからず

珍しく私の中で警報が鳴っている。


持病持ちや、大病をした人は、自分の体に異常が出た場合、


まずはすぐに気づく事がある。


持病か、そうでないかだ。


私は大病はそれほど体験した事無く育った。


頭痛や胃潰瘍や体内出血程度なら私は分かる。


たが、今回は違う。まだ発動はしてないだけで津波が来る。


いつかは分からないが近々来る。


今日、本来は病院に行く日だが、大事を取って行かない事にする。


必ず一日にひとつ以上、新しい事を知る事は止めない。


だから書いている。私は前に進み続けなければ、自分で自分の予想をするのは


例外だが、今回はしたほうが良さそうだ。数日前に体内出血をしたが


それは無関係だろう。何かは分からないが、忍び寄る暗殺者のように


無音で近づいてくるのを感じる。


体感したこと無い人が多いのか、少ないのかも分からないが、


とても嫌な予感だ。最近色々な事があったが、それが関係しているのかも


知れない。それは突然やって来る。もう皆さんがご存じの通り


父は医者だった。だから少ない会話の中でも、医学に関する話題も多かった。


例えば、食欲が無くなれば手遅れだとか、痛みも走らずにいるから


手遅れになる。病気は実に様々な特徴を見せる。そして多くが被る事もある。


昔、付き合っていた彼女は、心配性だった。過剰な程に心配性だった。


ある時、胸の当たりが痛いから癌かもしれないと言い、病院に行った。


検査しても異常は見つからず、それでも痛みがあるから、その医者に


触ってみてくださいと言ったらしい。看護婦さんもいる前で、彼女は


かなりの巨乳だった。その為、医者は説得して何とか収まったようだが


相手の医者は相当困っただろう。


痛みや鼓動が明らかに異常を見せたら、すぐに椅子があれば座り、


座っても駄目そうなら直ぐに救急車を呼んで、一番落ち着く姿勢をとる。


私の場合は、実に不思議極まりない事だった。十中八九、


急性心不全だったはずだ。私はその痛みというか死にそうな苦しみを感じた。


感じて分かったが、医者よりも自分のほうが速く気づかないと間に合わないと


思わせるほどの苦しみだった。そして何故かは分からないが、私は横にならないと


死ぬと思った。そしてギリギリ床を這いながらベッドまでいき横になった。


しばらくすると楽になった。10分程度だったと思う。ゆっくり立ち上がってみたが


大丈夫だったので私はトイレに行った。すると数分もしないうちに再び発作に


襲われた。すぐにベッドに行って今度は30分くらい様子をみた。


私は心不全の経験も無く、知識も心臓の病気の一種で、体内に血が送れない


状態になる程度の知識だけだった。だが、何故か横になった。


後で詳しく調べてみたら、通常は座らないといけないらしい。


横になるほうが危険だと書いていた。


しかし、心不全は病名では無い。


心不全自体は疾患の名前ではなく、心筋梗塞・心筋症・弁膜症・不整脈などが、


原因となって、最終的に至る症候群が心不全であり、


全身にさまざまな症状を起こすと、書いていた。


実際の所、何も分からないに等しいものだ。


普通の人は医者に対して、弱い。だが、医者は一生かけて学ぶものだ。


言うなれば辞めるまでは、修業中と言う事になる。


私は本当に多くの医者に囲まれているから断言できるが、信じすぎるのは危険だ。


今の時代なら自分でも調べる事は可能だ。


可能だが、安易に答えは出さず、よくよく調べないと意味は無い。


その点は充分に気を付けるべきだ。手や足の血管や鼓動がおかしければ脈を取り、

いつもと違う事に、目を向けることだ。


残念ながら今、歯科は潰し合いながら、一般人から保険外の歯を勧めて


金を巻き上げている。医者のほうがある意味、厄介ではある。


歯科は歯学部を出ればいいが、医学部はそうはいかない。多くの職種から選ぶ。


勿論、少子高齢化社会な為、現在では小児科や産婦人科は足りない。


皆が脳外科や年寄りの病状を選択している。そして10年修業するが、


車の免許で言うと、10年修業後が、初心者マークレベルだ。


若手はどんどん信用できなくなる時代が来る。これも決定事項だ。


歯科の時もそうだった。まだ世間が知る前、増えすぎている事にようやく


政府は手を出した。もう要らないのにまだまだ増える。


だから一般人のお金が搾取さくしゅされる。


色々知るのは役立つ。しかし浅い知識なら捨てていい。


浅い知識は危険でしかない。知るからにはそれなりの深みが必要になる。

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