第430話 哲学の学び方

哲学はソクラテスという一人の人間の、ネガティブな神聖なる信仰心から生まれた。


ある者が、「この世で一番賢いのは誰ですか?」


神殿の巫女は「それはソクラテスである」と答えた事から始まった。


彼はその巫女の話を聞き、自分が一番賢いわけが無いと断固たる態度で示したが、


紀元前のギリシャの神殿の巫女というだけで、神に仕える存在であり、


簡単にくつがえせるものでは無かった。


ここから彼の人生が始まったと言っても過言では無い。


ソクラテスはその時代に生きる、賢いと呼ばれている者たちへ会いに行く事にした。


彼は品祖な恰好をしていた為、旅路で子供などに石を投げらえたり罵られたりした。


彼は1人、2人、3人、4人と歩きの旅路の中で、賢者たちに会い、そして逆に教えを


乞われた。会う度に逆に教えを乞われ、彼は逆に教えを説いた。そして彼は家に戻り


神殿の巫女の言う通りではあるが、ほんの僅かだけ自分は賢い事を認めると言った。


哲学というものは厳密的に言えば存在しない。資格がある訳でも無い。語学の壁は必


須とされてきたが、近年の目覚ましいハイテク時代になり、そう遠くない未来で、語


学の壁も緩和しそうである。


哲学とは、実に雲をつかむようなものであり、常に自分の身近に存在する。その点で


言えば、空気の次くらいに身近にあるとも言える。


但し、哲学が見えるようになるには、簡単にはいかない。かといって闇雲に頑張って


も意味はあまりない。しかし、哲学の意味を知れば忘れる事も無い。そしてそれは宇


宙が膨張するように無限の無限に広がっていく。


私も推しているが、「頑張れ」という言葉を、書き記していない人は、居ないのでは


ないかと思う。


彼等の言う「頑張れ」の意味はただの頑張れの意味では無い。自分が何かを身につけ


る過程で、絶対に幾つもの苦悩の壁や、諦める心が芽生えるのが人間だ。


1つ事を習得、解析、絶対的な論理や、スポーツでも趣味でも何にでもついて来る。


1つの事をやり続けるのは大変な事である。それが仮に好きな事であっても、


己を疑ったり、諦めようとしたりする。


しかし!! 彼等の言う「頑張れ」とは弱きな精神等に負けず、自分に打ち勝ち


頑張れと言っているのだ。最期までやり切ってみろと言っている。


苦悩や、挫折、負の感情が、時として襲ってくるが、負ける事は簡単だ。


敢えて茨の道を選んで、己にムチを打つように頑張り続けると、見えてくる。


1年や2年程度で諦め、頑張ったと言う者には哲学は見えない。


もっともっと疲れている時でも、少しだけでいい、続ける事が大切なのだ。


吉田松陰も「毎日一文字覚えるだけで、他者よりも365の文字を覚える事ができる」


私は毎日必ず、新しい何かを知る事を頑張っている。


彼等の頑張れとはそういう事なのだ。





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