第427話 ジョージ・エリオット

“さあ顔を上げて!

君は失敗するために生まれてきたんじゃない、成功するために生まれてきたんだ。

嬉々とした自信を持って前に進め”



まず述べる事がある。ジョージ・エリオットは偽名であり、彼では無く彼女である。


彼女の本名はメアリー・アン・エヴァンズ。1857年、37歳であったメアリーは、当時、不倫をしており、妻子のある男性のルーイスの名を借りた男性名で通した。


理由は時代背景的に考えれば納得は出来る。


メアリーがジョージという男性名のペンネームを使用したのは、

女性作家は陽気なロマンスしか書かないという、

固定化されたイメージから逃れるためであったと述べている。


そして彼女は22歳の時に、哲学者たちとの交友を持つ事となる。


不倫相手も哲学者であった。



哲学者を誤解している人は多いと思うから、一応述べておくが、彼等は宗教的な組織や、団体であったり、集合体などでは無い。


彼等は人間の人生における全ての事を対象として、その対象とする物事に対して意見


や持論を持ち、討論したり、論文を発表などするもので、ある意味では一番自由な世


界だと言える。哲学者でなくとも、意見は哲学者のような人も多くいる。


何か人間が人生で触れる事や、触れれない物も対象として、深々と追求して議論を交わすものだ。



“さあ顔を上げて!

君は失敗するために生まれてきたんじゃない、成功するために生まれてきたんだ。

嬉々とした自信を持って前に進め”


彼女の言葉は笑みがこぼれる。自信と元気を与えてくれる言葉だ。


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