第393話 ジョセフ・マーフィー

“楽天主義も悲観主義も一つの思考習慣によるものです。

楽天家の人生が楽しく、悲観主義者の人生が暗いのは当然です。

どちらもそれを望んだからです”



彼は神学だけではなく哲学、法学、薬理学の博士号も取得し、神学である牧師らしい言葉を多く残している。


この言葉もそう言える。いかにも教会で耳にしそうな言葉だ。


この最初に出ている“思考習慣”とは、言葉通り、習慣的な思考であるということだ。


習慣というものは、地道ではあるが一度身につけたら、習慣としてそれを行うので


非常に便利なものである。例えば、朝は5分前に起きて、ストレッチすると決め、それを一週間続けることが出来たら、習慣としてその後も続けられる。


日常に近い程、成功率も高くなり、自分では気づかないだけで、色々と役に立つ事を自分の物にする事も可能となる。


この言葉を見てみよう。


楽天主義も悲観主義もひとつの思考習慣によるものです。とある。


どちらがいいかは、ハッキリとは言えない。


基本的には自分の人生のキーポイントである場所で、思考は変化する事はあるが、


性格も大きく左右する為、仮にどちらが良いかという結論に至っても、


その道を選ぶ事は難しいと言えるだろう。


これはあくまでも習慣思考の話なので、楽天主義であっても自分にとって大きな問題が起きれば当然、楽天主義な事など気にするわけも無く、問題に取り組む。


逆もしかり。


これはあくまでも日常をどう過ごすかという話である。


絶対にとは言えないが、多くの人は楽天主義のほうがいいと思うだろう。


しかし、思うだけで、楽天主義になるかと言えば、それはまた違ってくる。

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