第374話 多くの負の中で生きている
一応人間として生まれ、何に対して一番ストレスを感じるのか書かれていた。
一位は親の死であったが、私にとっては惨く苦しんで死んで欲しい対象が父だった。
しかし、奴は惨くもなく、苦しみもなく死んだ。
私は最後の最期まで騙されていた。それに触れたら人間として生きる事が非常に
辛くなる。
死ぬ前に人間は、
“後悔を残さない為にも嘘はつかず正直に話す”
とあるが、それは嘘である。
私は現実で、癌を利用して騙された。今までずっと、父と母はクズだと分かっていた
のに、油断してしまった。最後くらいはまともになると、基本の人間的思想を感じて
しまった。その嘘は大きなもので、メンタル的強さを数値化すると100のうち98ほど
強かった私は、周りからもよく言われていた。私のメンタルが崩れる事はないと。
しかし、現実に遭遇し、私はもう無いほどしかない信用でもないが、信じてしまった。
そしてどんな映画や海外ドラマを見ても、親の愛は絶大だという、私は映画や海外ド
ラマが好きだった為、網羅したが、結局、親の愛は絶大だという意見は変わる事なく
更にストレスに拍車をかけた。寝ても覚めても悪夢の世界を漂い続けた。
私は恐ろしい夢を当時見まくっていた。ストレスで体内にある臓器が損傷し、血が出ない事など無い日々を送った。
冬場でありながら、水で体を洗い、家に飾られている私の子供の頃の写真を、全部割った。
私はそこで一度死んだ。
ずっと死ぬ方法も合法的にあり、それも考えた。
私にはもう友人と呼べる人は誰一人としていない。
自ら関わりを断った。
私は今、何も無い世界の近い場所にいる。
何故近いか判断できる理由は、私のように心を砕かれた友人は
完全に孤立した世界のど真ん中に、もう20年くらいいるからわかる。
人は命を大切だと言う、私は論破されれば、年齢に関係なくそれが正しいと
思えれば、納得する。過去にも後輩から、後輩の意見のほうが正しいと判断して
受け入れた。彼は受け入れる私に対して、驚きを見せた。
「自分みたいなスッカラカンな自分の言う事を聞いてくれるなんて……」
私は言った。
「お前はその自分の意見を正しいと思っているから言ったんだろ?」
彼は言った。
「でも、こんな4歳ほど年下の意見をまともに、聞いてくれる人はいませんよ」
私は言った。
「それは、お前の周りが駄目な奴しかいないだけだ。自分に嘘までついて、正しくない道を、あたかも正しいように言う事は、決して良く無いことだ。年下だからこそ正しい道を言わないと、腐ったような大人になるだけだ」
一度も泳いだ事の無い私を、浮き輪も無しに飛び込ませるコースに入れられ、己はかなづちで、泳げない辛さが分かっていながら一番トップのクラスに入れられた。
夏休みも無く、離島のホテルで30日間缶詰め状態にされ、朝六時に起きて勉強して、朝御飯食べてまた勉強、10分程度の休憩を入れてまた勉強、寝る前まで勉強漬け。
科学研究は大学生を雇って、200ページほどを家に帰ったら、すぐにうつす作業をして、当たり前の事だが小学生に上がっても友人など作れる時間も無く、虐められた。
弟とは相変わらず喧嘩をしていた。父親がふるう暴力が通用しなくなり、私の顔面を殴ろうとしてきたが、片手で簡単に止めた。
それ以来、父親が私に暴力を振るおうとする事は無くなった。
私は中学二年くらいで爆発した。体内の中の負が耐え切れず爆発した。
私を虐めていた奴らを、後に周囲が言うには、見ていて恐ろしかったと言われた。
普通に会話しているだけでも、怖かったと言われたが、全く記憶に無かった。
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