第301話 小早川隆景

“若い時は自分にとって、嫌いなこと、難しいことに取り組むべきである。

人生は長いのだから、山川を越えて自分を強くすること”




短編小説用に日本の武将を色々詳しく調べていた時、見つけたので書いておきます。


私は仕事で三国志や日本の戦国時代をしていた時期があるので、多少は詳しいほうではありますが、今回、久しぶりにソレに触れ、滅茶苦茶忘れている事が判明しました。


なので書いておきます。

毛利元就の三兄弟の三男であった小早川隆景は非常に賢い人物でした。


何というか毛利元就の三兄弟は理想と言えば理想的な三兄弟で、


次男の吉川元春は猛将で、長男の毛利隆元は平均平凡値的には有能でした。


苗字が違うのは、戦国時代にはよくありました。それだけ縁組的なものが多かったと言うわけです。


毛利元就は非常に優秀な人物で、最初は利用され続けていました。強国に隣接していた為、若い頃は、小大名でありながら苦労した人物のひとりでした。


日本の戦国時代に生きた人物たちは、中国の影響を大きく受けてたのが実情でした。


当時日本は、金山銀山が多数あり、ジパングと呼ばれているほどで、伊達政宗などは


海外から来た者たちにも、よくいたずらをしていました。いたずらが過ぎた為、父親を殺されましたが、当時はまだ彼も若く、伊達政宗が一番苦戦し、多くの有能な武将を犠牲にしてしまった戦が、人取橋の戦いでした。


外国から来訪してきた人に、彼はよく砂金を庭にまけばよく育つと言い、砂金をあげたりしていたほどでした。


当時の世界の鉄砲の数は色々、書かれている方も多いですが、世界中の鉄砲の最低五割は占めていた程、裕福でもあり戦の多かった時代でした。


全員が鉄砲を使うという訳では無かった、特殊な例として上杉謙信などがいます。


彼は生粋の戦人いくさにんだったので、鉄砲を使った戦を嫌っていた為、


佐渡金山の埋蔵量も相当あったため、買える機会がある度に全ての鉄砲を買い占めていたとも言われています。


日本で最初に鉄砲を戦に組み込もうとしたのは、斎藤道三でした。


しかし、所有数は織田信長のほうが上でした。信長は分解して、職人たちに製造もさせていたので、鉄砲が日本に入ってくるようになってからは、信長が一番所有していた事になります。


世界的に見ても彼の独創的な思考から、三段構えの鉄砲隊にする事で、世界を圧巻さ


せた事でしょう。この前たまたまYouTubeの広告で武田鉄矢が織田信長の事を話して


いたので、いつもはスキップするのですが、ちょっと見てました。


彼が言ったのか、台本にそうあったのかは分かりませんが、信長に天下を取らせてあ


げたかったと話していましたが、実質、天下を取ったのは信長でした。


すでに日本中で敵対できるほどの勢力も無く、時間の問題だけでした。


以前にも書きましたが、信長と坂本龍馬には不思議な力がありました。


超能力とかそういうのではなく、この二人は全く違うタイプではありましたが


非常に稀有けうな存在でした。両人ともが、誰にも出来ない事を成したからこそ


未来が開けたと言ってしまって、いいくらいの事を彼らはしました。


誰もが避けて通る道を、進んだのは彼らだけです。それは戦での選択やそういったも


のではなく、英断と呼ぶべきものです。この英断が出来るか、出来ないかでその差は


比較できないほどの差が出ます。自ら進んで罵声や殺意、見下されるような事を


理解は当然している中でも敢えて、その道を進みました。


信長は比叡山焼き討ちであり、坂本龍馬は大政奉還でした。


英断を下せる人は、実に世の中に少ないです。少ないですが、存在はします。


私も英断は出来る方である為、問題が起こることもあります。


この英断だけに関して言えば、お金持ちや肩書などがあっても出来ない人ばかり


しかいない程、実際にいません。何故なら英断というものは、それをする事によって


どうなるのかは、自分が一番分かっているからです。小早川隆景の言葉にある


“山川を越えて自分を強くすること”とはまた違い、更に次元も違います。


小早川隆景の言葉は基本的な言葉であり、最低ラインを示しています。


英断に関して言えば、哲学者でも出来ない人のほうが多いと私は思います。

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