第250話 二宮尊徳 (江戸時代後期の日本人)

“大きな事を成し遂げたいと欲するときには、

小さな事を怠らずにきちんと仕上げていかねばならない。

なぜなら小さいことが積もって大きな事となるからだ”




彼は経世済民を目指して報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導した。


彼を語るにあたり、少し説明をいれてから二宮尊徳の言葉を解していく。



報徳思想とは、二宮尊徳が独学で学び、身につけた経済と道徳の融和を訴え、私利私欲に走るのではなく社会に貢献すれば、いずれ自らに還元されると説く。

公益社団法人である大日本報徳社と、全国の地域、職域ごとにある報徳社(公益社団法人)が中心となって現在でも普及活動に努めている。


報徳仕法とは、基本的な考え方は、報徳思想の基本的な概念でもある「分度」と「推譲」である。それぞれが「分」に応じた生活を守り、余剰分を拡大再生産に充てることの重要性が強調される。


説明は以上で終了し、言葉と彼についての事をここから記していきます。


彼の教えを守って成功した明治の実業家は多数いる。


二宮尊徳が指導したのは、上は大名、下は個人にまでに及んだが


失敗させたものは無かったからだ。


彼は積み重ねる事に対して、非常に重きをおいていた。


絶対失敗しない方法として、それは小さなことを積み重ねていくことだった。


トヨタの始祖である豊田佐吉も、この二宮尊徳の教えにしたがい、


自動織機に改善に改善を重ねた。そのパテント料(特許権料)をもって


息子である豊田喜一郎に、自動車を研究させ、将来の事業にせよと命じた。

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