第249話 ピーター・ドラッカー

“無数の選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである”



彼は2005年まで生き、95歳で亡くなった。経営学や社会学、現代経営学、マネジメントの発明者として名を残した。



この彼の言葉も見ても意味が同じだと、勘違いしてしまう人も少なくないだろう。


年齢ごとに選択肢は減っていく、多くの若者は彼のように考える事無く、終生を迎える人は多いだろう。


人生とは考える事であるという事に、気づき、自分という個を見つけることが出来れば、自分という人格が初めて生まれる。


それに必要なものは多くはないが、決して楽ではない。夢や希望、そして今現在、何をしたいか、やりたいかで人間の人生は大きく変わる。


この言葉を残した彼の事を、我々は口にも出せないほどの時代背景を生きた。


ユダヤ系だったドラッカーは、ナチスの勃興に直面し、古い19世紀的ヨーロッパ社会の原理が崩壊するのを目撃し、危険を悟り、イギリスを経てアメリカに家族とともに逃れた。


我々には想像を絶する世界の中で生きつつも、自分という者を見出した。


このように経営哲学や多くの分野の哲学に触れる人は多数いる。


しかし、現代を生きている人の中で哲学を語れる、日本人は特に少ない。


それは平穏であり、島国でもあり、いざとなったらアメリカが助けてくれるという


よくない思想の元、我々は日々生きているのもひとつの理由だ。


人は危機に直面したり、難しい決断を下す事に、人間として成長していく。


体験や経験をし、言葉ではない現実を体験することが大事なのだ。


ネットが普及してもそれは変わる事はない。


今、仮定ではあるが、北朝鮮がミサイルを日本に打ち込んできたら、どう動く?


韓国はそのような状況が決して起きないとは、言えない中を生きている。


それだけで、十分に国民たちは危機感という意味を日本人よりも知っている事になる。我々は平和続き故、色々な大切な心に宿るものを失ってしまっている。


私は書き続けられるうちは、その警告をしていくつもりでいる。


いつ、何が起きるかは誰にもわからない。そして危機感を一番持たないのは日本である。それは平和に繋がる愛の結晶である子供にも伝わるものだが


少子高齢化を何とかしないと、その愛さえも見えなくなっていくだろう。

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