第235話 プラトン

“老齢は明らかに迅速なり。われらに必要以上に迅速に切迫す”



ソクラテスの弟子であり、アリストテレスの師であったプラトン


彼らがその時代に重なるようにして生まれ、そして関わりある事は奇跡と言える。


時間自体は、皆に平等にあるものだが、如何に使うかは人それぞれ違いがある。


私も頭の回転速度には自信はある。自分で公言したことは無い。


だが、そうなるようにしてきた。そして色々な知識を身につける度に


新しい何かが見えてくる。映画もそのひとつだ。


私は気に入った映画は何度も見る。一人称、二人称、三人称と見る。


そう見ていくことにより、監督がいかに重要かがわかってくる。


難しい内容の映画を、娯楽である映画の中で、しかも2時間で説明しつつも


見る人の心を好奇心や感動や危機感などの感情を入れていくには


最低三人称視点から見なければ、見る事はできない。


そして目は口ほどにものを言うというように


話している相手の目だけで、話している事に対して理解しているのか、していないのか、聞いているか、聞いていないか等も分かるようになる。


かれらは生涯を通じて、哲学というものを世に広めた。


この功績は、人類が初めて火を知った事に近いほど


大切なことだ。


全ての人生、生活、世界に共通して言えるのは哲学以外に存在しない。


ありとあらゆる事を結び付ける、


私には想像を絶するほど途方もないとしか言えない。


この言葉からわかるのは、時間と走り合いで競争しているように感じる。


時間が足りないとは、時間に負けているという意味になる。


それほどまでに彼らは世界に貢献した。


彼らは皆、死の寸前まで時間を惜しんだのかもしれない。


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