第221話 岡本太郎

“危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ”




かれらのように皆が思うわけではない。


それどころか、圧倒的に避ける人のほうが多いのが世の常だ。


かれらは皆、努力なくして成功を収めてはいない。


それは運よくお金だけ儲けた世界とは全く違う。


この言葉の意味は、


夢を追いたいと思えば思うほど、それは大変な道のりであって


それこそが本当にやりたい事だと分かっていても


イバラの道こそが自分の行きたい道だと説いている。


我々は皆、挑戦者だ。しかしその道を辿る人は少ない。


更に脱落者や色々な理由によってほんの一握りの人しか


見ることの出来ない絶景を見ることが出来るのだ。


失敗するのは当たり前で、最初から成功することなんて希である。


私の曾祖父は、これは事実だが、運だけで莫大な資金を得た。


やる事なすこと、全てが大当たりで財閥解体されても約1兆円ほどあった。


しかし、お金はいくらあっても夢は買えないものだ。


夢とは苦労して手に入れるからこそ夢なのである。


お金だけあっても夢が無ければ愉しみも少ない。


実際、曾祖父は、気に入った人たちに家を買ってあげてた。


曾祖父が15歳の時、中学生で帆船のセールスマンがきた。


たまたま、家に両親は不在であった。


彼はその帆船を見て、すぐに購入した。


当然、親に怒られた。


彼はそれなら自分で稼いで買うと言って、当たりまくった。


そういう人生もあるというだけの話だ。


お金が幾らあっても、使い道が無いほどあっても満足できるものではない。


やはり程よいお金と、愛が大切だと私は思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る