第136話 自分の半生から気づいた自己分析

 今朝、自分の半生を再認識するためにどうせなら

短編の実話エッセイのコンテストに登録するため

再度、振り返ってみた。


最初は自分の半生を書きつつ、哲学的見解を書くつもりでいたのだが、己の半生を簡略化して書いただけで文字数ギリギリになってしまったため、ここで気づいた点を記すことにした。


私の半生のエッセイを読めば、数奇な信じ難い人生であるとわかるはずだ。

今は東京にいるが地元でも私以上に色々な意味で愉しめる人はいないとよく言われていた。


その理由は単純に普通ではない人生を辿ってきたからである。

アインシュタインや“原爆の父”と呼ばれたオッペンハイマー、エニグマの暗号解読したアラン・チューリングなど色々な人達の心も考えてみた。


共通して言えるのは、どんなに賢くても人生は思うようにいかない点である。


これまでの上記に記した文章を見て、比べるのがそもそもの

間違いだと思う人もいるだろう。


しかし、そう思っている人にも悩みがあり、

この“悩み”というものは非常に厄介なのである。


そこには賢さははっきり言えば関係ないと言える。


その理由としては、それ相応の悩みになるからだ。

賢い人が苦難な壁に当たるのと、

普通の人が苦難な壁に当たるのは同じだからだ。


内容は確かに違いはあるであろうが、

壁の高さは同じだと言える。


私も振り返って再び哲学や小説の世界に戻れたのも

高い壁があった。

正直立ち直れない確立のほうが遥かに高かったが、

時間をかけ一度に全ては考えず、


一つの問題にかける時間や心にゆとりを持って

少しずつ片付けて行った。


悩みは人それぞれによって違う、その点で言えば

賢い人にはそれなりの苦難はある。

賢くない人にもそれなりの苦難はある。


だから私はよく相談を受けていた。

例え自分から見たら大したことの無い悩みでも

当人にとっては重大な事だから真剣に相談に乗っていた。


当人の意見とその元凶となっている人物であれ仕事であれ

どのような状況か、人の場合はどのような性格かなど

詳細をパズルのピースのように埋めていけば

自ずと答えは必ず出てくる。


あくまで一般的な悩みはそれで解決への道は開ける。


今朝、今の自分と昔の自分とをどのような違いがあるか

比較してみた。

総合的には今のほうが良いのかな? と思うのは

現実から逃げているか、それが真実かのどちらかであるが

今の私にはそれを知ることは出来ない。


一つだけ確かなものは見つける事ができた。


それは自分自身との約束である。

酷すぎる世界の住民どもたちを見て

そして、その主導権を父親が握り、

下手をすれば私は堕ちていただろう。


私は親というものをよく知らない。

そのあたりも少し書いたが、

弱いものは切り捨て、時分の利だけを追求する者を

多く見すぎた。

これは真実ではあるが、全員とは言わないが

そう考えている者が日本を動かしている。

当然、世界的にも繋がりを持つ者ばかりだ。


私が愚かな親と戦おうと決めたのは中学生の時だ。


哲学者に

“権力を持った勢力的な人間たちには個人では勝てない”

と言っている人がいたが、確かにそうだと言える。

でも、勝算はあった。

私は勝てるはずだった。一昨年の自殺が成功すれば

奴らを打ちのめす事が出来たが、見つかって失敗した。


最初は世界で一番危険な国行こうかとも考えた。

現地で日本人ガイドがいる人に頼んで、

何故生きていけるのかを生の声として聞いてみたかったからだ。

あと、世界で唯一自殺を幇助してくれる国があったのでそれも視野に入れていた。

あとはアメリカの人間の冷凍保存会社が三社あったので

百年くらい眠りにつこうかとも考えた。


当然ではあるがいずれの選択をしても死ぬ可能性のほうが

圧倒的に高いのは理解した上でも、そうしようかと悩んでいた。


冷凍保存している人に関しては、多くは今の医学では治せない人が多数を占めていた。


私は今年は立ち直れるだろう、見えてなかった暗闇に光が見えてきたからだ。ただし、元の自分には戻れないだろう。

どちらが良いのかは誰にも分からないが…………


そう、そうなのだ。先ほど挙げた人の中で自殺したのはアラン・チューリングだが、二つに一つの道しかない場合は

どっちをとっても後悔するだろう。

書きながら笑いがでた。頭に浮かんだ言葉は哲学者の言っていた言葉だ。

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