第118話 人生は時に絶望するが越えてこその人生だ

 

 毎日、毎分、毎秒、世界では数えきれないほどの絶望がある。


多くの人は、絶望を受け入れて落ちていく。


しかし、それでは世の中は良くならない。人には希望が必要だ。

私にも多すぎる悩みはあるが、時間はかかったが希望を見つけた。


希望や夢、人生を輝かせるには必要なものだ。

人生には愛も必要であり、多くの人から愛は産まれるが

日本人は愛する事が苦手なようだ。


私は叔父に可愛がってもらった。

叔父が毎年海外で過ごすのは知っていたが

愛情表現も周りの人とは違って

叔母さんを愛していた。


その言葉も何度も聞いてきた。気持ちをはっきりと伝えることは

大切なことだ。好きな人に好きだというのは別に恥じるべきことでは

ない。互いに気持ちがあればそれは毎日口にして言うべきだ。


別にお祝い事がなくても花を送ったり

気持ちを形にする方法はいくらでもある。

言葉も大切だが形に残るものは想い出として残る。


これは私の考えというより、叔父が現在でもそうであるからであり

最後に会った時にも言っていたからである。

私が唯一尊敬する人物は叔父だ。


肩書も高いが自慢もせず、お金持ちのような思想は持っていない。

あの人のおかげで私は色々考えるということを学んだ。

何度も何度も小学生低学年の頃から言われ続けた。


それが大人になってから意味を知ったが、叔父が言う通り

普通の世界の人間ではなかった。

私には叔父がいたからその世界から抜け出せたが

弟は正直言ってボロボロだ。弟だけでなく私が知る限り

愛とは無縁の世界で生きている。


愛も真実もない。お金しかない。年々猜疑心さいぎしん

塊になっていく。哲学や愛や詩やお笑いなどとは無縁の世界だ。

それはそれで可哀そうではあるが、道は自分が選ぶものだ。


だが小さい故逆らえない。それが現実だ。

ワンピースのルフィの義兄弟サボがいい例だ。


彼は逃げ出せたからいい。漫画や映画の世界は現実にある上

さらに厳しい。だから私の幼少時代の記憶はろくなことが無い。

唯一、叔父とたまに会っていた記憶があるだけで

息も詰まる毎日だった。


カウンセラーさんも経験がないため何とも言えないのは

分かっていた。だからいつも適当な話題で終わらせている。


私は数年かけて自分で答えを見つけたからだ。

自信のある答えだ。その答えは実に残酷だが真実として

今、私はそれを真正面からしっかりと受け止めている。

勝ち負けではないが、負けてはいない。



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