第3話

 結果として、迎撃は成功した。意気揚々と街に着いたギャングたちは、早速車に成形炸薬弾の洗礼を受けた。


「な――何だ貴様らァ!!この俺に逆らうとどうなるk」


 懺悔の言葉はなかった。しようがなかった。車から降りてしまったことで、クレイモア地雷の散弾をもろに喰らった。

 それは取り巻きたちも同じで、あっという間に数百人分の肉塊が完成した。それから男は、まるで某メイトリクス大佐のように、四連装のロケットランチャーをぶっ放した。


「・・・どこで使い方を習ったんです?」

「説明書を読んだのさ」

「・・・ナパーム弾だったんですね、これ」

「そうだ。どちらかというと石器時代に戻す方だ。どうだ、匂いは格別か?」

「全くです」

「だろうな。格別に感じたなら、もう引き返せないところまで来てる証拠だ」

 

 朝日の中、煌々と大地が燃える。


「所詮争いはこんなもんだ。連射の効かないレバーアクション・ライフルと、連射に腕のいるくせに六発しか撃てないリボルバーで敵をバッタバッタ・・・そんな時代はなかったんだ。――強いものが勝つ。様々な意味で、いつの時代も。・・・それでも人は夢を見たいから、そういうヒーローを作り出したんだろうな」

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