第12話

おっと、、


大嫌いと言うよりは全くもって鬱陶しいと

言ったほうがしっくりくるな。


「お茶、、ならペットボトルあるし、、」


「んもー、そのお茶じゃなくて、

カフェとか行きたいんだよ、、、」


「俺と行ったって、ほんっととーに、

変な目で見られるだけだぞ。

ヲタクとギャル、、もしくは陰キャとギャル、、。そーだな、罰ゲームかなんかだと

思われるぞ」


「んー

まぁ。そー思われてもいいっちゃいいかな」


「マジ!?」


「え、ちょっと、なに、荷物纏めて帰ろうとしてんの!?」


「もっと、話しよーよ」


「いや、帰る!!」


「勉強にならないから」


「ちぇー」


こんなやりとりを昨日の放課後にしてた。


そのギャル、


名前は橘ヒナタと。


明日、仮とはいえ、デート

しなきゃなんない。


俺は危惧していた。


声で。


普段、こんな喋ってるから、

声で、レンタル彼氏=俺だとバレるんじゃないかと。

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