第2話 ローセ姫の冒険
私は、とある王国の姫だった。
王国の姫として、民の信頼と尊敬を集め、やがては王家に連なる公爵家あたりに嫁ぎ貴族社会の大きな華であったであろう身だ。
王と王妃である母からの寵愛を一心に受け、蝶よ花よ育てられたが、私本来の気質だろうか武芸に明け暮れる幼年期を過ごした。
やがて月日は経ち、幼き日の求める心のままに育った私は、クッコ国に敵なしと言われるまでの騎士となった。
そう姫騎士ローセの誕生である。
国民は新たな英雄の誕生に沸き立ち、迫りくる魔物の侵攻に対する大いなる矢として期待した。
当然ながら私も魔物なぞ剣の錆びにもならぬと高らかに謳い、民を安寧へと導く者は自分である事を信じて疑わなかった。
やがて、魔物の侵攻が王都近くに迫り。英雄として出陣の日がやってきた。逸る心と滾る勇気をないまぜにしたまま、馬に跨り民の声を背に出陣する姿はすでに勝鬨の声を聴いている気分だった。
そして出会った。
あの魔物に。
ってってててーでーあいはオーク千万のむーなさわぎ
オーク千万!オーク千万!
はいっどうも。
姫騎士クッコ=ローセさんの冒険でした。
姫騎士にオークは無理よなぁ。
千万のオークだもなぁ。
だってー定番だし、やらないとじゃん。
次回 時しらず先生 暁にティース!
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