このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(106文字)
世界が混沌とした迷宮に閉じ込められたような。そんな今の時代を生きる人々の心を反映したような作品です。生きることは意味でもなく、理由でもない。迷えるときでも、苦しみの中でも、ただひたすら、自分と真摯に向き合うこと。それが人と向き合うことであり、人生と向き合うことに繫がる。それを読者に教えてくれる詩です。
読んでいて思いました。お墓参りに行くと必ず空を見上げますよね。あれは無意識だけど、すごく大切なことなんだなって。私もしばらく行けていない祖母のお墓参りに「そろそろ行かねば」ではなく、「近々行きたく」なりました。