第15話 常識とは?

ある日の事娘が泣きそうな顔で聞いてきた。

「父…… 玉子って茶色やんな?」

「間違ってはないけど……どうしたん?」

「学校でテストがあって☓されたから先生に言ったら玉子は白やから☓って言われた……」


家では生れてからずっと子どもたちには茶色(赤玉子)しか食べさせておらず、白い玉子は見た事なかったのである。そんなテストが出るなど思ってもおらず、特に教えていなかったのだ。

娘には玉子には色々と色があり、家では赤玉子だったけど、一般的には白であることが多いと伝えて納得してもらった。……が学校の対応には納得がいかなかった。存在しない色ならまだしも一般的に流通もしており、マイナーな色でもない。白以外認めない学校がおかしいと思う私がおかしいのであろうか?

玉子には 白 赤 青 ピンク と表現される色が少なくとも存在する。


また、色に関する問題は他にもあった。

家では親が好き嫌いなく様々な物を食べる関係で、子どもたちも様々な食材を知っている。

苦手な食べ物は?と聞かれゴーヤと答える程度には。


ある日のテストで白黒の問題用紙に野菜が書かれていたのだが、娘はそれを【パプリカ】だと思った。

恐らくはピーマンだと思われるが、【白黒】なのだからわかるわけがない。これも☓になって納得出来ていなかった。ワタシも納得出来なかった。当然娘もピーマンは知っているが、カラフルなパプリカの方が好きなので、似たような形であるからパプリカと書いた。


どちらも問題のだしかたや解答の決め打ちに問題有りだとワタシは感じる。多数決を取れば負けるのは私だろう……しかし、私は断じて間違ってはいない。


時代の流れ、新しい物、それらに対応出来てない学校側に問題があると私は思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る