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「幾百年、幾千年の時が巡ろうとも……」

　遥かな時を超え、受け継がれし使命――

「我が一族の魂が……姫様と共にあらんことを」

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「ちょっと、クラマ！　お弁当用意しておいてって言ったでしょ！？」

「は、はいはい、はいっ」

「相変わらず人使いの荒いお嬢様だぜ。クラマも可哀想に」

「自分は……お嬢様にお仕えすることだけが宿命（さだめ）ですので」

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「そういえばクラマ。アンタ、あたしが子供の頃から同じ格好してるけど、今年で何歳なの？」

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「せっかく縁談という平和的な手段を取って差し上げようというのに……承諾しないあなたが悪いのですよ」

「何があろうと当家の姫をお守りする。そのために悠久の時を生き永らえてきたのです」

「あの娘を救いたくば、ワシを倒して行くがよい！」

「ネオラグーンは現代科学の粋を集めた難攻不落の要塞。並の忍（しのび）の装備で近付けるものか！」

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「頼む……。お嬢様を……美波（みなみ）様を、救ってくれ……！」

「この翼は……この命は、今この時のためにあった！」

「貴様、一体何者だ！」

「鞍馬（クラマ）天狗（テング）、推して参る！」

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『KURAMA（クラマ） TENGU（テング）　～逆襲（ぎゃくしゅう）の翼（つばさ）～』

　――20XX年秋、見参！！

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