形にならなかった作品たち

板野かも

『転生平成源氏（てんしょうへいせいげんじ）』

前説

　本作『転生（てんしょう）平成（へいせい）源氏（げんじ）』は、2017年2月より、長編を想定して執筆・公開を開始しました。

　WEBで流行りの「転生」「無双主人公」をメタフィクション的にネタにしてみようという発想のもと、源氏物語の平成版パロディとして書き始めたものでしたが、第3話まで勢いで書いたところで、なんとなく熱が冷めてしまい、そのまま未完となりました。

　作中では、主人公の女遊びの相手として、同時期の作品である『オレがいた店の風俗嬢の話をしよう。』（https://kakuyomu.jp/works/16816700428484001083）のモモカやアオイが登場するというお遊びがあり、彼女らとの遊びの交際を経て、主人公はいずれ運命の相手であるユカリ（＝紫の上）と出会うという展開を想定していました。

　早期に非公開にした作品ですが、プロローグにあたる「第零帖　雲隠」の部分は、後に「平成」を「令和」に差し替え、『ノベルバトラーライト』（https://kakuyomu.jp/works/16816700428532913321）の作中作として流用しています。