第3話

出て行きたくない。

居留守を使いたい所存だったが、

どうやらボロっちい戸の向こうから...


「ねぇ、夜分遅くに本当ごめん!!あ、あのさ山吹くん。。!開けてほしいの...!」


「私ね、歩き疲れてもうへとへとなの...」


聞き覚えのある綺麗な声だ。

俺と隣り合わせの席になった美人な女子。

なんでも、財閥令嬢だとかで

お金持ち。

俺が着古したパーカーとか平気で着ていくのに、彼女ときたら、ブランドものの、スカートとかワンピースに身を包んでるイケイケの女子高生だ。

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