板野かも 匿名短編企画エントリー作品集

匿名コン名物、美人で変人な先輩が俺の元にも……えっ後輩なの？ なんで！？

「はろーっ。（今日も今日とて）文芸部のアイドル・（扉をガラッと開けて）チサトちゃんが来ましたよっ！（部室に入ってきたうるさい後輩は）」

「うるさいのが（トレードマークの）来たよ……。（ツインテールを）五分の三が（頭の両横でぴょこ）幽霊部員の（ぴょこ揺らし、）過疎環境で（俺にまとわり）アイドルも何もないだろ（付いてくるのだった。）」

「あっれー、（あれ……？）せんぱぁい、（何かヘンだな。）照れ隠しですかぁ？　（ニマニマと俺をからかう後輩を）ホントは美少女と（適当にいなしつつ、）毎日二人っきりに（俺は頭に浮かんだ）なれて嬉しいくせにー（違和感について考える。）」

「美少女なんて（この雰囲気には）見当たらないけど、（妙な既視感があるが……。）この部室に棲み着いた幽霊か（でも、この手のやつで主人公に）何かの話？（絡んでくるのは）」

「またまたぁ。（どの世界線でも）それで、今日は（大抵後輩じゃなく、）どんな駄文を（たゆんたゆん系の）生産してるんです？（先輩だったんじゃないか？）」

「無条件に（例えばそう、）駄文と決めつけるな（旧・匿名短編コンテストで……）」

「駄文がイヤなら（あのベニヤ野郎が初めて）悪文でも拙筆でも（ルビ芸を披露したあの）好きな呼び方（ふざけた作品……。）してあげますけどー。（あれは確か、主人公は後輩で）で、何ですこれ？　（ウザ絡みしてくる役は）また匿名コンですか？（大学の先輩だったような。）」

「超掌編コン。（それに、昨年の）今回は500字縛り（新匿名コン・再会編で）だってさ（暴れまわった）」

「まーたあのベニヤが（サイカ先輩シリーズとかいう）変なことを……。（ふざけた作品群も……。）そんな暇あるなら（舞台が高校になっただけで）カクヨムコンの（キャラ付けは実質）読み回りでも（前の大学のやつと）してろって話ですよね（変わらなかったような……。）」

「知らないけど。（まさか、匿名コン界に）ああ、この企画、（何かが起きて？）誰か誘ったら（因果律が狂って）俺の投稿上限数が（しまった結果、）増えるらしいから、（俺が絡むはずだった）お前もやる？（巨乳の先輩は）」

「えっ、何その（このうるさくて）ア○ウェイみたいなの……。（チンチクリンでうるさい後輩に）普通に引きますけど……（置き換えられてしまったのか？）」

「いいじゃん。（そんな、俺だって）公募までの（美人の先輩と）腕試しと思ってさ（絡みたかったのに……）」

「いいですけどー、（と、うるさい自称アイドルと）500字じゃなぁ。（丁々発止やってる中で）チサトちゃんの（ふと気付いたが、）文才を発揮（ここはいつもの）しきれないですねえ（カクヨムじゃないじゃないか。）」

「例によって（えっ何、字数が）ズルしたらいい（少ないからヒロインも）じゃん（歳下なの？）」

「ズルって言わなぁい。（ああ、俺も本家匿名コンに出て）まっ、それで（美人と２５００字）いきますかっ（喋りたいなあ……）」