彼女に思うこと

バブみ道日丿宮組

お題:10の悪魔 制限時間:15分

彼女に思うこと

 一言で言い表すのならば、彼女は悪魔だった。

 そんなことを言ってしまえば、きっと僕はまた襲われるだろう。

 というわけでここに書くのは秘密の書ということになる。

 高校生にもなって中二病めいたことを書くなんて、少し恥ずかしい感じがある。

 でもまぁ……書かないとストレス発散の機会なんて得られない。

 

 1つ、彼女は頭がすこぶるよい。

 2つ、彼女は誰よりも優しい。

 3つ、彼女は誰よりも情報通

 4つ、彼女は僕の親と仲が良い。

 5つ、彼女はスタイルがいい。

 6つ、彼女は僕を誘惑する。

 7つ、彼女はサキュバスの末裔。

 8つ、彼女は権力者の娘。

 9つ、彼女は嫉妬深い。

 10つ、彼女は彼女より優れてる。


 10つの悪魔めいたことを書いた。

 悪魔のように見えない部分もあるが、それは文章だからよくわかりにくいものであって、現実はかなりのものを持ってると言えるだろう。

 5、6、7番目なんか、僕の睡魔をいつも奪ってくるほどだ。

 なんで毎日全裸で起こされなければならないのか。着てた服はどこにいったのか、なぜ彼女は全裸で抱きついてくるのか。

 ほんと……誰か変わってくれるなら変わってほしいと思うもの。

 人気のない、冴えない僕の側になぜいるのか。よくわからない。

 4つの理由なんて、僕の未来を決定づけてるようなものだ。8つで逆らえないようなものでもあるし……、10つのために彼女は無敵だった。

 同性だからこそ、できることだと彼女はいつも言ってるが、別の性だったとしてもおそらく彼女がやることは変わらない。いつだって僕のことを刺激する。

 彼女は僕にとって憧れの存在ではあるが、崇拝するような相手ではない。

 だって、僕にとっては悪魔なんだもの。天使のような存在じゃ決してない。

 うーん、だんだん書いててよくわからなくなってきたぞ。

 結局僕は彼女を悪魔として認識して、何がしたいのか。

 改善したいのか、進展したいのか、あるいは破滅したいのか。

 わかることがあるとすれば、僕は一般人に過ぎないということ。彼女は特別な存在ということ。

 そして、世界は優しくないということだ。

「さて……」

 書き終えたこれをどうするか。燃やすのが一番安全だが、外でそんなことをしてしまえば、事件になる。

 ならば、鍵付きの場所にしまうのが一番か。

「まぁ……」

 彼女はどこにあっても見つけてしまうような……気がした。

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彼女に思うこと バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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