私が中古で購入したのは、家族の幸せを乗せたファミリーカーだった。
烏川 ハル
第1話
田舎で暮らすには車が必須。
そう言われて私が購入したのは、爽やかな水色のファミリーカーだった。
冷静に考えれば、独り者の私に『ファミリーカー』は過ぎた
差し当たっては、人を乗せるのでなく、アウトドアグッズを載せておこう。釣り道具や簡易テントなどを積み込んでおくには、大きめの車は便利なはず。
そのように思い描いていたのだ。
もちろん、私には分不相応なほど高額ならば、ファミリーカーを買ったりはしなかっただろうが……。
その中古車は、驚くほどお手頃価格だった。
そして……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます